題詠「歌」(2022年1月)

題詠「歌」に投稿いただいた作品の頻出語を示したワードクラウドと、採用作品を発表いたします。今回は、恋愛や青春を感じさせる歌が多かったような気がします。たくさんの素敵な作品を、投稿いただきありがとうございます。

素敵な歌

間違えて二番を歌い出すようについ「好きだ」ってフライングする(一色凛夏)

サビだけがループする君の鼻歌を聞きたい 世界が終わるその日も(インアン)

また恋が始まりましたと鼻歌に音符を付けた帰りの道で(中村まふゆ)

片隅でひとり遊んでる児のように でたらめな歌で夜を越えたい(しろとも)

その声が唄わなかった透明な祈りの数ほどふれ雪よふれ(夏野菜)

どう見ても好戦的な人たちが好んで歌う反戦の歌(たろりずむ)

きっかけの歌に振り向く こぼれ種から始まったひまわり畑(塩本抄)

短歌では嘘もつくけど短歌には嘘をつかない 愛されもしたい(甘森太一)

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