屁の河童 2022-10
屁の河童
屁の河童 どこからか宅配された髪の毛の束の根本に血がべっとりと
藍色 きっと皆 入れ替わっても 気づかない 鏡の僕は ドッペルゲンガー
藍色 碧空に かざして見せた ガラス玉 キラキラ輝く 水晶玉に
屁の河童 失恋の涙は頬をつたうのに心に深く沁みるのはなぜ
屁の河童 秋風に誘はれ出でて鳴く虫の声聞く夜ぞ野辺は寂しき
ふにふにヤンマー 道々に場所を訊くたび見頃だと教えてくれる秋桜畑
ふにふにヤンマー あさがおがそだったかていがしんこくにこわれていくのをきろくしました
ふにふにヤンマー あにおとうと並び寝つきてひらがなの名を上にして畳むハンカチ
ふにふにヤンマー 