
2023-03-13


電線で 引かれた五線譜 白い空 雨粒の音 不協和音

この海があの日全てを呑んだのだ畏怖のしるしの堤に登る

人間は言葉の海に生まれ落つ言葉で呼吸し言葉で死を問う

短歌など、はじめてみたよ、付け焼き刃、でも覚醒めたよ、学びの心

一区切り、今日までそして、明日から、 いつもの電車で、還暦に想う

せせらぎに光は跳ねて遊んでるちょんちょんちょんと風来てタッチ

食べてたら小豆のような粒が出たバナナの種と初めて出会う

朝食のシチューが喉までせり上がる 手にはテストが 見るにこたえる
