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2023-08
澄水
十声の念仏称え往生す南無阿弥陀仏月子と伴に
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澄水
恋子
片恋の打ち上げられて濱木綿のねぎらうように弔うように
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恋子
あさ
ある日ふと米研ぐ我の手さばきのその速やかさに驚いている
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あさ
澄水
何もかも失ってなお言葉在り三十一文字に全てを掛けて
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澄水
恋子
炎天に駆けてさわやか凌霄の散るも鮮やかままよポトリと
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恋子
パパ猫
夏はいま極まり蝉の焦る声 しぐれも捨てて夕立のごと
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パパ猫
澄水
心には只青い空白い雲青空貯金しておこうかな
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澄水
澄水
悠久の星の瞬き観ておればあらゆることは小さなことと
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澄水
澄水
今の世は自然を消費しつくして無駄に豊かなだけだと思う
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澄水
澄水
もりもりともり上がる雲青い山限りなき夏歩きつづける
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澄水
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