
2023-08


月望む 雨降らぬ夜こそ 君の音を 聞かせてたもう 悲しきかな

スマホ画面 愛おしそうになぞってる 貴女の大事な人なのですね

沁みるのは 私の心の傷じゃなく 両手で包む あなたの優しさ

朝をまた無事に迎えし有り難さ孤独死という不安はあれど

「こんちは」と隣近所の挨拶も独り暮らしにゃときめくことも

アノヒトは生きていないの君のため 生きてるんだよソノヒトのため

籐椅子にしばしくつろぐ外は夏幾重も遠き四季の巡りて

かき氷ふたりでつつきアッカンベー恋が刺さった艶めかしベロ
