2023-09-07

恋子

お先にと笑ったような気がしたと娘は母に永遠の別れを

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澄水

澄んだ空青く染まって秋となる涼やかな風吹き抜けてゆく

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澄水

青い空風に吹かれて佇めば思い出すこと今は秋なり

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澄水

秋の風失うことも多いけど執着しないさらりといくか

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澄水

蟋蟀に鳴かれてばかり一人寝の布団で月を待っている夜

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澄水

秋の雲お魚の形もう少し秋刀魚もあって良いかも知れぬ

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澄水

夏終わる九月の雨はしっとりと真っ直ぐに降る心濡らして

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澄水

ほっとする秋の夕暮れ雲の色風の音にも虫の音にも

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澄水

真夜中の下弦の月と星一つ眠れぬ我を見守っている

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澄水

柿実る赤さを夕日照らされて一夏分の甘さ頂く

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