・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください
苦しいと言葉にしてはクリオネが天使のままでいられない朝
冬支度何やらリスが賑やかに 買い出し中か木の上市場
窓を開け雀の声を聞きながら本の虫干し机の整理
夫のまく餌をついばむ鳩のいて音立てぬよに回り道する
さん付けで呼ばれる僕はいつまでも犬にも猫にもなれないキリン
首元をエレクトリカルパレードにさせて誇らしげな犬と人
すっきりと南を向いて佇んだハシビロコウに光芒がさす
アザラシの丸太のような寝姿に頭かすめるふるさとの母
子を想う慈しみ深い優しさは 人は多分に犬猫に劣る
ライオンは移動しました、と告ぐ紙貼れるガラスのむこうただ虚無
遠吠えは狩りの合図の意味らしい室内犬が何を訴う
「世界中広く生息しています」だのにお前は水槽のなか
付いてるじゃなくて、生えてる?口数の減った背中に増える猫の毛
陽だまりに包まれ子猫は昼寝する 戦禍の地では戦人燃ゆる
天にあらば比翼の鳥に地にあらば連理の枝に成りたいと思ふ
荒れ果てた野原に私ひとりだけ止まり木探す小鳥となって
きみ色の雫を飲んだぞうさんがじょうろで作る砂場の小川
ストーブの前にピタリと犬が寝て 床暖房に伸びきった猫
君を射る愛の流星(りゅうせい)群れをなすワンコのようにひとなつっこく
見た目でね 恋する人たち 気をつけて 可愛いパンダ 怒ると怖いよ
鳥葬の途中で生き返る君にただ微笑むことしかできなくて
白熊も黒き熊をも選らばずの半端なパンダの隈取り愛し
餌求め街をさまようアライグマ夜に紛れて土管に帰る
口下手な彼からLINEふいに来てまたもう一枚増える猫画像
自分より大きな鳥に泣き出した吾子に近寄る皇帝ペンギン
海辺でのグランピングに行くというトイプードルの眼に跳ねる波
ゆっくりと落ちる葉っぱが人生を振り返り今、カピバラの上
飼っていたセキセイインコのピピちゃんは肩より頭によく乗っていた
私だけ? 小さい頃から 思ってた 動物園は 残酷な箱
カラスとの 心理戦闘う 早朝の 上から落とす 白い爆弾
道端の猫は行き交う人々を不機嫌そうに睨みつけてる
夫のまく餌をついばむ鳩がいて音立てぬよに回り道する
地味だけど辰の後ろに並んだ蛇の しなやかさしゃなり私の憧れ
夫のまく
苦しいと言葉にしてはクリオネが天使のままでいられない朝
冬支度何やらリスが賑やかに
買い出し中か木の上市場
窓を開け雀の声を聞きながら本の虫干し机の整理
夫のまく餌をついばむ鳩のいて音立てぬよに回り道する
さん付けで呼ばれる僕はいつまでも犬にも猫にもなれないキリン
首元をエレクトリカルパレードにさせて誇らしげな犬と人
すっきりと南を向いて佇んだハシビロコウに光芒がさす
アザラシの丸太のような寝姿に頭かすめるふるさとの母
子を想う慈しみ深い優しさは 人は多分に犬猫に劣る
ライオンは移動しました、と告ぐ紙貼れるガラスのむこうただ虚無
遠吠えは狩りの合図の意味らしい室内犬が何を訴う
「世界中広く生息しています」だのにお前は水槽のなか
付いてるじゃなくて、生えてる?口数の減った背中に増える猫の毛
陽だまりに包まれ子猫は昼寝する 戦禍の地では戦人燃ゆる
天にあらば比翼の鳥に地にあらば連理の枝に成りたいと思ふ
荒れ果てた野原に私ひとりだけ止まり木探す小鳥となって
きみ色の雫を飲んだぞうさんがじょうろで作る砂場の小川
ストーブの前にピタリと犬が寝て
床暖房に伸びきった猫
君を射る愛の流星(りゅうせい)群れをなすワンコのようにひとなつっこく
見た目でね 恋する人たち 気をつけて 可愛いパンダ 怒ると怖いよ
鳥葬の途中で生き返る君にただ微笑むことしかできなくて
白熊も黒き熊をも選らばずの半端なパンダの隈取り愛し
餌求め街をさまようアライグマ夜に紛れて土管に帰る
口下手な彼からLINEふいに来てまたもう一枚増える猫画像
自分より大きな鳥に泣き出した吾子に近寄る皇帝ペンギン
海辺でのグランピングに行くというトイプードルの眼に跳ねる波
ゆっくりと落ちる葉っぱが人生を振り返り今、カピバラの上
飼っていたセキセイインコのピピちゃんは肩より頭によく乗っていた
私だけ? 小さい頃から 思ってた 動物園は 残酷な箱
カラスとの 心理戦闘う 早朝の 上から落とす 白い爆弾
道端の猫は行き交う人々を不機嫌そうに睨みつけてる
夫のまく餌をついばむ鳩がいて音立てぬよに回り道する
地味だけど辰の後ろに並んだ蛇の
しなやかさしゃなり私の憧れ
夫のまく