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「雪なんて迷惑よ」君は見開く「こんなにきれいにまっしろなのに?」
雨音が遠く変わった 雪の朝 ただ眩しくて なんて世界は、
降ったかな、寝ぼけたままで窓辺行く 子の頬に映る 白雪の朝
雪月夜あふれるほどの文だけがあなたとの時間永遠に微笑む
溶けていく、どこか落ち着く空気感。雪も貴方も一緒だったね
一緒にね「雪遊びする」って言った君は 空より遠い場所へ
抱かれてはあわき雪の降る女坂覚悟はとうにこの世に無くに
雪見酒少し酔ったか紅椿老いをあわれむ色のふちどり
亡き母を思いて空を見上げれば こぼれる雪に浮かぶ満月
カーテンを開ければ輝く雪景色一夜の魔法猫の足跡
雪降る夜白と黒との間には 秘密の時間静かに流る
ちらちらとちらちらちらと雪散りて はらほろはろと積もり行きをり
雪待の 月影の下 ホームにて 次の電車で 君に会いたい
初雪で僕を作った子の顔を見たいよ早くおめめを付けて
雪なんか降ってないのに 「雪だね」のLINE ねえ今どこ行ってるの?
睦月伯父の戦死命日祭ミャンマーで戦死雪は降らず
仇恋や真白き闇に雪中花吐息の曇る溜息凍る
震災のままにま白き雪景色きれいねと炬燵でミカン剥く
契りきな雪の簾に恋の奴逢いに来ぬかあたたためてやるに
雪解けの水を集めて冴え冴えと流れる川辺に菜の花の黄
雪の朝公園のパンダよそゆきの白のベレー帽頭にのせる
お空から落ちてくる白いものは何? 神様からの贈り物かな
風に舞い散りゆくものは雪なのか それとも花か誰かの夢か
雪囲い牡丹の大輪紅白の贅沢と言えばただの僻み
降りたての雪のようなスニーカー弾む気分をこらえて歩く
いつのまに降り積もっていた淋しさもくれた電話で雪解けとなる
新雪の斜面に体投げ出して騒ぎし我は少年となり
寒いので覚えるだけにしておこう雪見だいふくレンジ8秒
土を染め真綿が休む雪景色少し少しと軽くなる雲
雪雲の灰色雪かきする親の濡れた軍手の重さを思う
みぞれ雪「積もらないよ」と子は泣いて「凍らないぞ」と親は安堵す
げらげらと笑い転げて二軒目に向かう途中でしんとなり 雪
旅立ちを決めた男の前途にはレインメーカードルが吹雪いて
舞い降りる六角の美は一つとて同じものない雪の結晶
粉雪は 誰かの想い うたかたの 夢を隠して 優しく包む
雪に雨空いた穴から見えた春 小さいけれど声もきこえた
暖色に染められた雪眩しくてハザードランプで反抗してやる
罵りや 嘲笑う声 響く街 無言の雪が 肩に落ちてく
降りてくる雪を必死で掴もうとはしゃぐ仔猫は夏生まれなり
ざふざふと雪踏みしめて歩きゆく白、白、白に染まる街並み
溶けかけの雪だるまにも手を振ったアダムはいまだイブを知らない
君は泣く前の顔をして座ってる都会の雪はどこか汚い
この冬も大寒の日に雪予報四季をあらわす二十四節気
さよならを覚悟している雪だるまあの子と遊んだ思い出がある
雪合戦投げ合う距離の恋合戦やがての春を招くたわむれ
雪平で即席麺を調理して無駄手間省く鍋食いの昼
ざらめ雪ほどけて結ぶ春先の空なる恋の埋め火あわれ
あぶないよよごれるよなんて聞こえない小さな長ぐつ雪泥まぜまぜ
「雪なんて迷惑よ」君は見開く「こんなにきれいにまっしろなのに?」
雨音が遠く変わった
雪の朝
ただ眩しくて なんて世界は、
降ったかな、寝ぼけたままで窓辺行く 子の頬に映る 白雪の朝
雪月夜あふれるほどの文だけがあなたとの時間永遠に微笑む
溶けていく、どこか落ち着く空気感。雪も貴方も一緒だったね
一緒にね「雪遊びする」って言った君は
空より遠い場所へ
抱かれてはあわき雪の降る女坂覚悟はとうにこの世に無くに
雪見酒少し酔ったか紅椿老いをあわれむ色のふちどり
亡き母を思いて空を見上げれば こぼれる雪に浮かぶ満月
カーテンを開ければ輝く雪景色一夜の魔法猫の足跡
雪降る夜白と黒との間には 秘密の時間静かに流る
ちらちらとちらちらちらと雪散りて
はらほろはろと積もり行きをり
雪待の 月影の下 ホームにて 次の電車で 君に会いたい
初雪で僕を作った子の顔を見たいよ早くおめめを付けて
雪なんか降ってないのに
「雪だね」のLINE ねえ今どこ行ってるの?
睦月伯父の戦死命日祭ミャンマーで戦死雪は降らず
仇恋や真白き闇に雪中花吐息の曇る溜息凍る
震災のままにま白き雪景色きれいねと炬燵でミカン剥く
契りきな雪の簾に恋の奴逢いに来ぬかあたたためてやるに
雪解けの水を集めて冴え冴えと流れる川辺に菜の花の黄
雪の朝公園のパンダよそゆきの白のベレー帽頭にのせる
お空から落ちてくる白いものは何? 神様からの贈り物かな
風に舞い散りゆくものは雪なのか それとも花か誰かの夢か
雪囲い牡丹の大輪紅白の贅沢と言えばただの僻み
降りたての雪のようなスニーカー弾む気分をこらえて歩く
いつのまに降り積もっていた淋しさもくれた電話で雪解けとなる
新雪の斜面に体投げ出して騒ぎし我は少年となり
寒いので覚えるだけにしておこう雪見だいふくレンジ8秒
土を染め真綿が休む雪景色少し少しと軽くなる雲
雪雲の灰色雪かきする親の濡れた軍手の重さを思う
みぞれ雪「積もらないよ」と子は泣いて「凍らないぞ」と親は安堵す
げらげらと笑い転げて二軒目に向かう途中でしんとなり 雪
旅立ちを決めた男の前途にはレインメーカードルが吹雪いて
舞い降りる六角の美は一つとて同じものない雪の結晶
粉雪は 誰かの想い うたかたの 夢を隠して 優しく包む
雪に雨空いた穴から見えた春 小さいけれど声もきこえた
暖色に染められた雪眩しくてハザードランプで反抗してやる
罵りや 嘲笑う声 響く街
無言の雪が 肩に落ちてく
降りてくる雪を必死で掴もうとはしゃぐ仔猫は夏生まれなり
ざふざふと雪踏みしめて歩きゆく白、白、白に染まる街並み
溶けかけの雪だるまにも手を振ったアダムはいまだイブを知らない
君は泣く前の顔をして座ってる都会の雪はどこか汚い
この冬も大寒の日に雪予報四季をあらわす二十四節気
さよならを覚悟している雪だるまあの子と遊んだ思い出がある
雪合戦投げ合う距離の恋合戦やがての春を招くたわむれ
雪平で即席麺を調理して無駄手間省く鍋食いの昼
ざらめ雪ほどけて結ぶ春先の空なる恋の埋め火あわれ
あぶないよよごれるよなんて聞こえない小さな長ぐつ雪泥まぜまぜ