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きみのいない 代わりに雨が しとしとと 庭には赤い 紫陽花咲いて
雨の音 終電の音 夜を穿つ 最果ての部屋にブルーノート
ジメジメと気持ちもカビるこの季節しめしめ楽しむ生き物もいて
色落ちて枯れてゆきそな紫陽花に梅雨の雨落ちもどる彩り
梅実る頃梅雨に入り今年も半年過ぎた時間の流れ落つ
雨音が 激しさを増し 気もそぞろ 雨樋くたびれ 崩壊寸前
鬱さよりようやくの梅雨に安堵す 恒常望む自分に気付き
街灯の古びて滲む五月闇せめて明るい傘を二人で
雨の月選んで生まれたあなたには心にきれいな湖がある
いつもより少し遅れて梅雨入りし 自家製梅干作り始める
「雨の日は面倒だから」と先送りにされた用事が救いだったのに
新クラス慣れ来て梅雨に入り友と恋の話の茶化し合ひ
梅雨なりて我はあんまりと決めつけし 家族は旅行に 置いてけぼり
風わたり田祈祷済んでホッとして水面にキラリ束の間の虹
新しいブーツをおろす六月の朝の雨音ポルカの如し
ひとつずつ山牛蒡から落つ雫数えて君の前線を待つ
梅の実が熟した頃の雨に名をわざわざつける人の住む国
ざあざあがしとしとに代わりこの時期の象徴となる時代が来るのか
青梅のヘタを取りつつ祖母の手のしわ思い出す長雨の夜
悲しみは 梅雨のあとさき泣きぬれて やがて明けゆく輝く風に
ああどうか洗い流して苦しみや煩悩全て 雨のみなさま
雨の墓紫陽花挿して人居りぬ 夫と義父は酒盛りの梅雨
上向いて首回してる扇風機 浜辺の夢に揺れる部屋干し
梅雨と書くならばひと粒ひと粒が梅干しならと思いかけやめる
きみのいない 代わりに雨が しとしとと
庭には赤い 紫陽花咲いて
雨の音 終電の音 夜を穿つ 最果ての部屋にブルーノート
ジメジメと気持ちもカビるこの季節しめしめ楽しむ生き物もいて
色落ちて枯れてゆきそな紫陽花に梅雨の雨落ちもどる彩り
梅実る頃梅雨に入り今年も半年過ぎた時間の流れ落つ
雨音が
激しさを増し
気もそぞろ
雨樋くたびれ
崩壊寸前
鬱さよりようやくの梅雨に安堵す
恒常望む自分に気付き
街灯の古びて滲む五月闇せめて明るい傘を二人で
雨の月選んで生まれたあなたには心にきれいな湖がある
いつもより少し遅れて梅雨入りし
自家製梅干作り始める
「雨の日は面倒だから」と先送りにされた用事が救いだったのに
新クラス慣れ来て梅雨に入り友と恋の話の茶化し合ひ
梅雨なりて我はあんまりと決めつけし
家族は旅行に 置いてけぼり
風わたり田祈祷済んでホッとして水面にキラリ束の間の虹
新しいブーツをおろす六月の朝の雨音ポルカの如し
ひとつずつ山牛蒡から落つ雫数えて君の前線を待つ
梅の実が熟した頃の雨に名をわざわざつける人の住む国
ざあざあがしとしとに代わりこの時期の象徴となる時代が来るのか
青梅のヘタを取りつつ祖母の手のしわ思い出す長雨の夜
悲しみは 梅雨のあとさき泣きぬれて やがて明けゆく輝く風に
ああどうか洗い流して苦しみや煩悩全て 雨のみなさま
雨の墓紫陽花挿して人居りぬ
夫と義父は酒盛りの梅雨
上向いて首回してる扇風機 浜辺の夢に揺れる部屋干し
梅雨と書くならばひと粒ひと粒が梅干しならと思いかけやめる