・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください
家というのは住む人と よく似た面になるのかもしれない
我以外寒がり家族は熱帯のごとく暖房し 汗だくなりて
ドア閉まり手を振る父母と菜の花と育った家の遠ざかりゆく
草は伸び 灯(ともしび)もなく 寂しげに 主(あるじ)の帰りを 待つ古い家
エサ用の皿にほこりがうっすらと 家のどこにも君はいなくて
泣き笑い見届けてきたわが家は 世界にひとつの思い出の場所
書斎には家族も入らず我ひとり亡夫の 影に息衝きを聞く
この家の小さき庭にも日差しにも季節はめぐり愛おしくなる
ラブレターを投げ入れたい君の窓 また家の前を通り過ぎる
頑張って目を覚まして 荷物を持って 玄関に出た 「行ってきます」
ゆるゆるのぬるい家族で良かったもしつけ厳しき連れは許さず
家というのは住む人と
よく似た面になるのかもしれない
我以外寒がり家族は熱帯のごとく暖房し
汗だくなりて
ドア閉まり手を振る父母と菜の花と育った家の遠ざかりゆく
草は伸び 灯(ともしび)もなく 寂しげに 主(あるじ)の帰りを 待つ古い家
エサ用の皿にほこりがうっすらと
家のどこにも君はいなくて
泣き笑い見届けてきたわが家は 世界にひとつの思い出の場所
書斎には家族も入らず我ひとり亡夫の
影に息衝きを聞く
この家の小さき庭にも日差しにも季節はめぐり愛おしくなる
ラブレターを投げ入れたい君の窓 また家の前を通り過ぎる
頑張って目を覚まして 荷物を持って 玄関に出た 「行ってきます」
ゆるゆるのぬるい家族で良かったもしつけ厳しき連れは許さず