・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください
我が家の 窓より見えし 白き雲 列成し進む 夜明け前
義実家は義父だけになり少なめの洗濯物は隅に片寄る
実家帰り雨戸を閉める空見上げ星が暗闇で瞬いている
家ほどの落ち着き装いクレームの受話器を置いて珈琲を飲む
調停か家裁を後に別れ歌心の揺れに軋む歯車
実家にて母の髪切る月曜日 鏡の中の母は 笑顔で
壁の傷少し焼けた畳の目 家に染み込む家族の歴史
家族待つ「お帰り」の声聞きたくて 残業蹴散らし家路を急ぐ
家守りの祖母は養子を迎えども 我一人娘(ご)を嫁がせる 明日
廃屋の柱に眠る鉄釘の夢に映ろう過ぎた幸せ
丘の上黄色い家が光っていた平和で静かな遠い思い出
帰る家持たず狩られる野良犬の剥き出す牙のごとき反骨
家族と絶縁する大人になったからなかったことには出来ない
社宅では猫も飼えなく一軒家に憧れぬいぐるみをペットに
ひっそりと 丘にたたずむ 邸宅に ひとり住んでる そんな夢を
安心感 温かさを 兼ね備え 雨風防ぐ 家のプロフ
家族にも言えないことがあるんだよ月は満ち欠け一人で愚痴る
家というのは住む人と よく似た面になるのかもしれない
我以外寒がり家族は熱帯のごとく暖房し 汗だくなりて
ドア閉まり手を振る父母と菜の花と育った家の遠ざかりゆく
旅立ちの春のお歌でしょうか。新生活への希望と親元を離れる不安と、父母も子供の巣立ちの嬉しさとと寂しさと…といろんな気持ちがこの瞬間に凝縮されていて、ドアが閉まってから電車が動き出して加速してゆく景色に混ざって見えるようです。菜の花の黄色が流れる景色に色を添えて、まるで映画のワンシーンを見ているようで感動しました。とても素敵なお歌だと思います。
ありがとうございます。 ふるさとを訪れて、そこを後にした過去をその時に戻ったつもりでよみました。 伝わってとても嬉しいです。
草は伸び 灯(ともしび)もなく 寂しげに 主(あるじ)の帰りを 待つ古い家
エサ用の皿にほこりがうっすらと 家のどこにも君はいなくて
泣き笑い見届けてきたわが家は 世界にひとつの思い出の場所
書斎には家族も入らず我ひとり亡夫の 影に息衝きを聞く
この家の小さき庭にも日差しにも季節はめぐり愛おしくなる
ラブレターを投げ入れたい君の窓 また家の前を通り過ぎる
頑張って目を覚まして 荷物を持って 玄関に出た 「行ってきます」
ゆるゆるのぬるい家族で良かったもしつけ厳しき連れは許さず
我が家の 窓より見えし 白き雲
列成し進む 夜明け前
義実家は義父だけになり少なめの洗濯物は隅に片寄る
実家帰り雨戸を閉める空見上げ星が暗闇で瞬いている
家ほどの落ち着き装いクレームの受話器を置いて珈琲を飲む
調停か家裁を後に別れ歌心の揺れに軋む歯車
実家にて母の髪切る月曜日 鏡の中の母は
笑顔で
壁の傷少し焼けた畳の目
家に染み込む家族の歴史
家族待つ「お帰り」の声聞きたくて
残業蹴散らし家路を急ぐ
家守りの祖母は養子を迎えども
我一人娘(ご)を嫁がせる 明日
廃屋の柱に眠る鉄釘の夢に映ろう過ぎた幸せ
丘の上黄色い家が光っていた平和で静かな遠い思い出
帰る家持たず狩られる野良犬の剥き出す牙のごとき反骨
家族と絶縁する大人になったからなかったことには出来ない
社宅では猫も飼えなく一軒家に憧れぬいぐるみをペットに
ひっそりと 丘にたたずむ 邸宅に
ひとり住んでる そんな夢を
安心感 温かさを 兼ね備え
雨風防ぐ 家のプロフ
家族にも言えないことがあるんだよ月は満ち欠け一人で愚痴る
家というのは住む人と
よく似た面になるのかもしれない
我以外寒がり家族は熱帯のごとく暖房し
汗だくなりて
ドア閉まり手を振る父母と菜の花と育った家の遠ざかりゆく
旅立ちの春のお歌でしょうか。新生活への希望と親元を離れる不安と、父母も子供の巣立ちの嬉しさとと寂しさと…といろんな気持ちがこの瞬間に凝縮されていて、ドアが閉まってから電車が動き出して加速してゆく景色に混ざって見えるようです。菜の花の黄色が流れる景色に色を添えて、まるで映画のワンシーンを見ているようで感動しました。とても素敵なお歌だと思います。
ありがとうございます。
ふるさとを訪れて、そこを後にした過去をその時に戻ったつもりでよみました。
伝わってとても嬉しいです。
草は伸び 灯(ともしび)もなく 寂しげに 主(あるじ)の帰りを 待つ古い家
エサ用の皿にほこりがうっすらと
家のどこにも君はいなくて
泣き笑い見届けてきたわが家は 世界にひとつの思い出の場所
書斎には家族も入らず我ひとり亡夫の
影に息衝きを聞く
この家の小さき庭にも日差しにも季節はめぐり愛おしくなる
ラブレターを投げ入れたい君の窓 また家の前を通り過ぎる
頑張って目を覚まして 荷物を持って 玄関に出た 「行ってきます」
ゆるゆるのぬるい家族で良かったもしつけ厳しき連れは許さず