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決して 有ってはならぬ傘 傘で核は 防げぬなり
タクシー待ち 雨と涙に濡し我 そっと傘さす君居たり
下駄箱あけこぼれんばかり折りたたみの傘が帰らぬ持ち主を待つ
沢山の人守る傘となるように降る雨さえも楽しめたなら
破れ傘かざし蕭々浮き世雲ご破算願い人世の侘びし
夕立の予想外して閉じる傘リズムを取って蹴る帰り道
傘なしの 晴れ予報の 雨降りも あなたの隣 心は晴れり
雨の日は母の形見の傘をさし心の中の母と語らう
襤褸傘の骨も心も折れ曲がり雨降る街を独り行くなり
冬晴れで出番ない傘淋しげに 雨に恋して傘立ての中
傘を閉じ乗り込むバスの薄明かり一息吐けばウールの匂い
君がため 何ができたと 想うのか 雨降る空に 傘は差すまい
北風に愛宕をこえるしぐれぐもバッグ覗いて傘たしかめる
盗まれた傘も誰かの役に立つなら 良いかと思った宴の終わり
どちらかが肩濡らすだろふたり傘 歩くのやめて雨やどりしよ
若き日の少し派手なる女比(はは)の傘使うことなく傘立てにあり
晴れの日に 長ぐつはいて 傘さして あふれる笑顔 幼き日のきみ
その傘は僕のなんだと言えなくて 初恋の人は遠く去りゆく
平和ボケなどと揶揄され開く傘九条印とアメリカ印
片肩を濡らして傘の小道具で接近挑む恋のアピール
傘鳴らす 雨音がふと しんとなり 凍える深夜 初雪の帰路
傘一つで 自在に空の 旅をする メリー・ポピンズに 憧れた君
傘をさしクルクル回る幼な子は 雨を愉しむ小さき踊り子
雪時雨とりどりに咲く傘の花 凍える街に明るさ 宿し
雨降りのランチ会には迷う傘晴れ女居り 歓迎の乾杯
バス停に薔薇の花柄浮き立ちてトールペイントの傘貴婦人なり
単身の孤独な日々に増えてゆくビールの缶とビニールの傘
傘をさし暗き氷雨の道行かば迷い込みしか見知らぬ街へ
一輪の牡丹の花にビニ傘を落ちないでいて美しく咲き
外持雨 (ほまちあめ) 相合い傘を 夕暮れが 寄せ合う肩を ほんのり染めて
学校帰り 独り切なく傘を差し 雨音を帰りながら聴く帰り道
決して 有ってはならぬ傘 傘で核は 防げぬなり
タクシー待ち 雨と涙に濡し我 そっと傘さす君居たり
下駄箱あけこぼれんばかり折りたたみの傘が帰らぬ持ち主を待つ
沢山の人守る傘となるように降る雨さえも楽しめたなら
破れ傘かざし蕭々浮き世雲ご破算願い人世の侘びし
夕立の予想外して閉じる傘リズムを取って蹴る帰り道
傘なしの 晴れ予報の 雨降りも
あなたの隣 心は晴れり
雨の日は母の形見の傘をさし心の中の母と語らう
襤褸傘の骨も心も折れ曲がり雨降る街を独り行くなり
冬晴れで出番ない傘淋しげに
雨に恋して傘立ての中
傘を閉じ乗り込むバスの薄明かり一息吐けばウールの匂い
君がため 何ができたと 想うのか 雨降る空に 傘は差すまい
北風に愛宕をこえるしぐれぐもバッグ覗いて傘たしかめる
盗まれた傘も誰かの役に立つなら
良いかと思った宴の終わり
どちらかが肩濡らすだろふたり傘
歩くのやめて雨やどりしよ
若き日の少し派手なる女比(はは)の傘使うことなく傘立てにあり
晴れの日に 長ぐつはいて 傘さして
あふれる笑顔 幼き日のきみ
その傘は僕のなんだと言えなくて 初恋の人は遠く去りゆく
平和ボケなどと揶揄され開く傘九条印とアメリカ印
片肩を濡らして傘の小道具で接近挑む恋のアピール
傘鳴らす 雨音がふと しんとなり 凍える深夜 初雪の帰路
傘一つで 自在に空の 旅をする メリー・ポピンズに 憧れた君
傘をさしクルクル回る幼な子は 雨を愉しむ小さき踊り子
雪時雨とりどりに咲く傘の花 凍える街に明るさ
宿し
雨降りのランチ会には迷う傘晴れ女居り
歓迎の乾杯
バス停に薔薇の花柄浮き立ちてトールペイントの傘貴婦人なり
単身の孤独な日々に増えてゆくビールの缶とビニールの傘
傘をさし暗き氷雨の道行かば迷い込みしか見知らぬ街へ
一輪の牡丹の花にビニ傘を落ちないでいて美しく咲き
外持雨 (ほまちあめ) 相合い傘を 夕暮れが 寄せ合う肩を ほんのり染めて
学校帰り 独り切なく傘を差し 雨音を帰りながら聴く帰り道