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音に聞く 街のネオンを うち見れば 川辺に咲し リコリスの花
鵯の椿啄む我が庭の記憶の午後の窓越しに見え
十年は使い続けた眼鏡にて見えなくなった星々の数
堕ちゆくに 腹の底から「ざま見ろ!」と叫べたならば胸はすくのか
ただ空を見上げて終る一日が無くなり吾は大人となれり
まだ知らぬ 外の世界に 憧れて 窓辺で冒険を 夢見る猫
冬晴れに桜の蕾見つけては 春待つ楽しみ一つ増えて
子供らの背中に見えた花束に 気づかぬふりでサプライズ待つ
仄暗く眠くなるよな教室で 眩(まばゆ)く見える君の席だけ
雲一つない空はキャンバスの如 見上げては君の笑顔を浮かべ
雨の日も 雲の向こうで 亡き人は きっと我らを 見守っている
逢ひ見しも昔がたりと恨みわぶ世の中ならば知らざらましを
ゆず一個湯船に浮かべて手毬唄幼き日を見る老いの冬至
だらだらとテレビ見ている団欒に 僕は見ている愛の形を
くるくると回り北向く風見鶏 渡り鳥らの無事を願うか
暗闇の窓の外にはひらひらと微かに見ゆる 銀杏の黄色
絵や写真 目で追うだけは 足りぬから 足を使って 実物を見て
日の暮れに見ゆるヒヨドリ三羽止まり いつもの二羽に恋人増えたり
見る人を 惑わすほどの 華麗さを ときにひとは 呪いといった
父さんを見舞った帰り自転車がいびきかいてるギーコギーコと
見聞を広めよき歌詠いたい木枯らしさやぐ寒月の夜
一度は見てみたい 誰もいない静かな山で 空いっぱいの星星を
人類は仮想世界を生きている 誰かが見てる水槽の宇宙
ごめんなさい そのひとことが 言えなくて ただ見つめてた あなたの背中
音に聞く 街のネオンを うち見れば 川辺に咲し リコリスの花
鵯の椿啄む我が庭の記憶の午後の窓越しに見え
十年は使い続けた眼鏡にて見えなくなった星々の数
堕ちゆくに 腹の底から「ざま見ろ!」と叫べたならば胸はすくのか
ただ空を見上げて終る一日が無くなり吾は大人となれり
まだ知らぬ 外の世界に 憧れて 窓辺で冒険を 夢見る猫
冬晴れに桜の蕾見つけては
春待つ楽しみ一つ増えて
子供らの背中に見えた花束に 気づかぬふりでサプライズ待つ
仄暗く眠くなるよな教室で 眩(まばゆ)く見える君の席だけ
雲一つない空はキャンバスの如 見上げては君の笑顔を浮かべ
雨の日も 雲の向こうで 亡き人は きっと我らを 見守っている
逢ひ見しも昔がたりと恨みわぶ世の中ならば知らざらましを
ゆず一個湯船に浮かべて手毬唄幼き日を見る老いの冬至
だらだらとテレビ見ている団欒に
僕は見ている愛の形を
くるくると回り北向く風見鶏 渡り鳥らの無事を願うか
暗闇の窓の外にはひらひらと微かに見ゆる
銀杏の黄色
絵や写真 目で追うだけは 足りぬから
足を使って 実物を見て
日の暮れに見ゆるヒヨドリ三羽止まり
いつもの二羽に恋人増えたり
見る人を 惑わすほどの 華麗さを
ときにひとは 呪いといった
父さんを見舞った帰り自転車がいびきかいてるギーコギーコと
見聞を広めよき歌詠いたい木枯らしさやぐ寒月の夜
一度は見てみたい 誰もいない静かな山で 空いっぱいの星星を
人類は仮想世界を生きている 誰かが見てる水槽の宇宙
ごめんなさい そのひとことが 言えなくて
ただ見つめてた あなたの背中