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松とれていまぞ届きし賀詞一枚 偽礼となるも返すが儀礼か
風冴える枯れたひつじのあぜ道に笑む野仏の赤いまえかけ
たらちねの母と思えばふるさとの土に還ろうあなたに抱かれ
ふるさとを捨てたつもりの半世紀老いては土の匂い懐かし
どうですか三歩前へと寒椿おんなですもの紅を魅せ
初デート胸のふくらみ春セーターズキュ~ンときたオレの純情
初鳴きのカラスを聞いて破魔矢買う安っぽくて効き目あるかな
七草や日めくりをはや七つ生きひと息ついてそれ小正月
西の空出がけに見える浮かぶ月 月と謂うにはあまりに冴えて
くるくると舞い散る雪花眺めつつ冬の終わりに光を願う
飼い主の 手にあご乗せる ワンコたち「お手」のつもりが かわいい芸に
寒空に赤子抱くような手つきして湯湯婆を抱き座る社内は
朝湯してひとり正月めでたさに朝酒してる目刺し三匹
休み明け通勤道の雑草の 変わらぬ様見ておれも頑張る
新しいノートを独り開く雪原のように広がる未知の静寂
お決まりの定型文の そのあとの 「今年かぎりで…」の温かさ
手のひらに張り付いたままの虚しさは 拭い取っても消えちゃくれない
コーヒーは苦くて甘い人生も苦くて甘い傷を愛せるか
朝焼けや 雲強かに巡る月 かすれるままに 今きみ想う
淋しさは雨音までも友として ザーザー降りはロックのように
初詣落ち込むかもと迷いつつ 引いたみくじに希望のヒカリ
「楽しそうね」姉の電話に「うん」と また嘘つく我の淋しさ膨らむ
東行き 最終列車ベルが鳴く ホームに残した思い出は影
胸を打つ哀愁漂う二胡の音に 悠久の時流れるようで
厳寒の白い荒野に点々と生き抜くものの足あと続く
手も凍る退勤の雨冷たきも畑(はた)に待たるる恵みの湿り
恋愛に疲れたわたし 伝説のカピバラカフェでまったりしてる
金もなく妻も子もなく夜勤明け ラーメン啜る元日の朝
初仕事終えて帰路は冷たい雨 今夜は見えぬ冬の星座は
おかわりが つい欲しくなる 生ビール 酔いの怖さを 知らないうちは
いつもより多めに作る七草のお粥にたくす無病息災
寂しさにふるえ温もり望めども独りの夜は湯気が友なり
バスツアー参加の葉書バックに入れ 早めの支度鼻歌はユーミン
墓参り済ませて神籤初詣吉の程度の身のほど嬉し
切なさは雪に消えゆく後ろ影 何も言わずに何も言わずに
寒きほど夜空の中に澄みし月 星に紛れる銀の餅かな
振り返り 違う景色を 見れるよう 柔らかくする 心も笑顔で
儚さは風に舞い散る花に似て 誰かのために誰かのために
松とれていまぞ届きし賀詞一枚
偽礼となるも返すが儀礼か
風冴える枯れたひつじのあぜ道に笑む野仏の赤いまえかけ
たらちねの母と思えばふるさとの土に還ろうあなたに抱かれ
ふるさとを捨てたつもりの半世紀老いては土の匂い懐かし
どうですか三歩前へと寒椿おんなですもの紅を魅せ
初デート胸のふくらみ春セーターズキュ~ンときたオレの純情
初鳴きのカラスを聞いて破魔矢買う安っぽくて効き目あるかな
七草や日めくりをはや七つ生きひと息ついてそれ小正月
西の空出がけに見える浮かぶ月 月と謂うにはあまりに冴えて
くるくると舞い散る雪花眺めつつ冬の終わりに光を願う
飼い主の 手にあご乗せる ワンコたち「お手」のつもりが かわいい芸に
寒空に赤子抱くような手つきして湯湯婆を抱き座る社内は
朝湯してひとり正月めでたさに朝酒してる目刺し三匹
休み明け通勤道の雑草の
変わらぬ様見ておれも頑張る
新しいノートを独り開く雪原のように広がる未知の静寂
お決まりの定型文の そのあとの
「今年かぎりで…」の温かさ
手のひらに張り付いたままの虚しさは 拭い取っても消えちゃくれない
コーヒーは苦くて甘い人生も苦くて甘い傷を愛せるか
朝焼けや 雲強かに巡る月
かすれるままに 今きみ想う
淋しさは雨音までも友として
ザーザー降りはロックのように
初詣落ち込むかもと迷いつつ
引いたみくじに希望のヒカリ
「楽しそうね」姉の電話に「うん」と
また嘘つく我の淋しさ膨らむ
東行き 最終列車ベルが鳴く ホームに残した思い出は影
胸を打つ哀愁漂う二胡の音に 悠久の時流れるようで
厳寒の白い荒野に点々と生き抜くものの足あと続く
手も凍る退勤の雨冷たきも畑(はた)に待たるる恵みの湿り
恋愛に疲れたわたし 伝説のカピバラカフェでまったりしてる
金もなく妻も子もなく夜勤明け ラーメン啜る元日の朝
初仕事終えて帰路は冷たい雨 今夜は見えぬ冬の星座は
おかわりが つい欲しくなる 生ビール 酔いの怖さを 知らないうちは
いつもより多めに作る七草のお粥にたくす無病息災
寂しさにふるえ温もり望めども独りの夜は湯気が友なり
バスツアー参加の葉書バックに入れ
早めの支度鼻歌はユーミン
墓参り済ませて神籤初詣吉の程度の身のほど嬉し
切なさは雪に消えゆく後ろ影 何も言わずに何も言わずに
寒きほど夜空の中に澄みし月 星に紛れる銀の餅かな
振り返り 違う景色を 見れるよう
柔らかくする 心も笑顔で
儚さは風に舞い散る花に似て 誰かのために誰かのために