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なんでほら 俺から逃げるの 言うけれど きみこそわたしを 遠ざけるのに
冬の日のこんな日こそが思い出に窓は曇って鍋焼き食べて
おせちにもフォークを添えた介護食初春こその有田の器
今年こそ終わってほしいあの戦 長引くほどに悲しみも増す
「あなたこそ」との反撃思えば人裁く枡はみるみる小さくなって
こそこそと何持てくるかと疑えば とっておきの百点満点
夢さむる片敷きの袖さこそ知る柴のまがきの雪のしたをれ
そこそこに良い人生を送れたと湯吞みに月を浮かべてみる夜
こそこそと囁くような雨に濡れ雫を落す空き部屋の窓
ようこそと言わぬ合間に消え去った、闇の広間に差す光
「ようこそ」と本棚にいる「吾輩」に 手招きされて読み返す夜
今年こそ雨女を返上し 大事な日にはお日様連れて
君への思い絶つ乗り換え駅にて此処其処かしこに思い出在り
「今年こそ」そう言うキミの横顔は凛と輝く 柏手二つ
明日(あす)こそは 会ったら君に 渡せたら 借りてた本に はさんだ手紙
「いい歌ね」と言われ何ともこそばゆい エアコンの風うなじを撫でる
君こそと詠めば心の前のめり浮いた言葉遊ぶすべり台
ポンプからあらぬ方へと飛び散りて消毒液こそ汚れなりけれ
逆風の辛い時こそ温かく寄り添う君は僕の陽だまり
今度こそ出そうと決めた恋文がポストの前で行ったり来たり
湯気の立つ七草粥は青々し 今年こそはと 塩気きにする
ふる里の紅いりんごを愛しむ今年こそ 前に向かって生きたし
たましいがときどき故障するぼくに図書館こそが整備工場
今年こそ 会いたいよねと 年賀状 社交辞令を 現実にする
こそっと枕元に置くプレゼント 明日の我が子を想像しながら
真冬日の凍える日こそ温かな言葉交わして心潤(うるお)す
こそこそと夜中に食べるカップ麵 悪いと知りつつ早(はや)四十年
今度こそ絶対勝つ トランプでの真剣勝負
今年こそ固い決意は春待たず雪と一緒になぜか消えゆく
なんでほら 俺から逃げるの 言うけれど
きみこそわたしを 遠ざけるのに
冬の日のこんな日こそが思い出に窓は曇って鍋焼き食べて
おせちにもフォークを添えた介護食初春こその有田の器
今年こそ終わってほしいあの戦 長引くほどに悲しみも増す
「あなたこそ」との反撃思えば人裁く枡はみるみる小さくなって
こそこそと何持てくるかと疑えば
とっておきの百点満点
夢さむる片敷きの袖さこそ知る柴のまがきの雪のしたをれ
そこそこに良い人生を送れたと湯吞みに月を浮かべてみる夜
こそこそと囁くような雨に濡れ雫を落す空き部屋の窓
ようこそと言わぬ合間に消え去った、闇の広間に差す光
「ようこそ」と本棚にいる「吾輩」に
手招きされて読み返す夜
今年こそ雨女を返上し
大事な日にはお日様連れて
君への思い絶つ乗り換え駅にて此処其処かしこに思い出在り
「今年こそ」そう言うキミの横顔は凛と輝く 柏手二つ
明日(あす)こそは 会ったら君に 渡せたら 借りてた本に はさんだ手紙
「いい歌ね」と言われ何ともこそばゆい エアコンの風うなじを撫でる
君こそと詠めば心の前のめり浮いた言葉遊ぶすべり台
ポンプからあらぬ方へと飛び散りて消毒液こそ汚れなりけれ
逆風の辛い時こそ温かく寄り添う君は僕の陽だまり
今度こそ出そうと決めた恋文がポストの前で行ったり来たり
湯気の立つ七草粥は青々し 今年こそはと
塩気きにする
ふる里の紅いりんごを愛しむ今年こそ
前に向かって生きたし
たましいがときどき故障するぼくに図書館こそが整備工場
今年こそ 会いたいよねと 年賀状
社交辞令を 現実にする
こそっと枕元に置くプレゼント 明日の我が子を想像しながら
真冬日の凍える日こそ温かな言葉交わして心潤(うるお)す
こそこそと夜中に食べるカップ麵 悪いと知りつつ早(はや)四十年
今度こそ絶対勝つ トランプでの真剣勝負
今年こそ固い決意は春待たず雪と一緒になぜか消えゆく