・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください
共稼ぎ早く学校終えし日の一人の椅子の淋しき昼食
祝福す。 独歩はじめる君に椅子 居場所たしかにここであること
見えぬとも君の人間椅子になり君の安全地帯になりたい
君愛用のロッキングチェア君亡き後も君の面影在り
キッチンで椅子に座りて皿洗いやっぱり立ちぬまだ頑張れる
購入に乗り気でなかった事務椅子に座ってみれば清々しくて
籐椅子の冬物語膝にしていつからだろう確かを忘れ
注射打つギックリ腰に効く薬椅子で夢見る畑の事を
終電で眠る酔客サラリーマン 椅子に染み込む人生模様
吾の椅子 休憩時間 戻ったら 苦手な人が 居座っている
居酒屋の椅子に座ってとりあえずビールを頼む仕事終わりに
在宅で 仕事してると 吾子が来て 椅子を略奪され立ち仕事
6歳の 我が成長を 見守って 鳴らなくなった 豆椅子の笛
椅子の傷ひとつひとつを眺むればすべて異なる青春の跡
かつての祖母の椅子に腰掛けて 午後の日差し 受け微睡む
湖畔には霧が流れてもう見えぬ誰が座るか一脚の椅子
椅子座りアンプ鳴らしてギター弾く妻がすぐ来た強く閉める戸
椅子の背にもたれヒグラシ鳴く声に君を重ねて曇る窓ガラス
学生の頃の部活の雨の日は手押し車や空気椅子等
別居する姉の座った 食卓の椅子に 今では ねむる愛猫
ベランダの椅子で微睡(まどろ)む春の午後 鳥のさえずりショパンに聞こえ
籐椅子に座りて無口な父親を 「大好きだった」姉もうなずきし
家具店の 三十万の椅子を見て 座るに座れず我は小市民
窓際に置いた座面の高い椅子猫が飛び乗り空を見つめる
傷付いて赤コーナーに戻るたび あなたと椅子が迎えてくれる
車椅子にて 留袖の母は 我がウェディングドレス姿に涙
立ち寄りし 家具屋の椅子に 腰をかけ たちまち まどろむ 職人の技
一日の大半世話になる椅子に礼も言わずに放屁の無礼
ブドウ棚青空の下椅子に猫伸ばしてあくび待ってる餌を
椅子の上の荷物をおろして座らせて口には出せず心で叫ぶ
ピーピーとまめ椅子鳴らし大興奮 義母特製の山盛りコロッケ
真向かいの 椅子に座って いた父が いるかのように 母は生きてる
教室の椅子を逆さに机に乗せ後ろに寄せてた掃除懐かし
同棲の リビング用に 椅子二つ 微笑み交わし 高まる期待
共稼ぎ早く学校終えし日の一人の椅子の淋しき昼食
祝福す。
独歩はじめる君に椅子
居場所たしかにここであること
見えぬとも君の人間椅子になり君の安全地帯になりたい
君愛用のロッキングチェア君亡き後も君の面影在り
キッチンで椅子に座りて皿洗いやっぱり立ちぬまだ頑張れる
購入に乗り気でなかった事務椅子に座ってみれば清々しくて
籐椅子の冬物語膝にしていつからだろう確かを忘れ
注射打つギックリ腰に効く薬椅子で夢見る畑の事を
終電で眠る酔客サラリーマン
椅子に染み込む人生模様
吾の椅子 休憩時間 戻ったら 苦手な人が 居座っている
居酒屋の椅子に座ってとりあえずビールを頼む仕事終わりに
在宅で 仕事してると 吾子が来て
椅子を略奪され立ち仕事
6歳の 我が成長を 見守って 鳴らなくなった 豆椅子の笛
椅子の傷ひとつひとつを眺むればすべて異なる青春の跡
かつての祖母の椅子に腰掛けて
午後の日差し 受け微睡む
湖畔には霧が流れてもう見えぬ誰が座るか一脚の椅子
椅子座りアンプ鳴らしてギター弾く妻がすぐ来た強く閉める戸
椅子の背にもたれヒグラシ鳴く声に君を重ねて曇る窓ガラス
学生の頃の部活の雨の日は手押し車や空気椅子等
別居する姉の座った 食卓の椅子に 今では ねむる愛猫
ベランダの椅子で微睡(まどろ)む春の午後 鳥のさえずりショパンに聞こえ
籐椅子に座りて無口な父親を
「大好きだった」姉もうなずきし
家具店の 三十万の椅子を見て 座るに座れず我は小市民
窓際に置いた座面の高い椅子猫が飛び乗り空を見つめる
傷付いて赤コーナーに戻るたび あなたと椅子が迎えてくれる
車椅子にて 留袖の母は 我がウェディングドレス姿に涙
立ち寄りし 家具屋の椅子に 腰をかけ
たちまち まどろむ 職人の技
一日の大半世話になる椅子に礼も言わずに放屁の無礼
ブドウ棚青空の下椅子に猫伸ばしてあくび待ってる餌を
椅子の上の荷物をおろして座らせて口には出せず心で叫ぶ
ピーピーとまめ椅子鳴らし大興奮
義母特製の山盛りコロッケ
真向かいの 椅子に座って いた父が
いるかのように 母は生きてる
教室の椅子を逆さに机に乗せ後ろに寄せてた掃除懐かし
同棲の リビング用に 椅子二つ
微笑み交わし 高まる期待