・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください
心臓に 刺さった本の ページには 四つ葉の栞 そっとしのばせ
本当のこころは誰にも明かさずに死にゆきし父であったと思う
温泉施設に街角図書館設立本を貸しましょう
本屋より連れ帰る本抱きしめて今日の寂しさ栞に挟む
春風のページをめくるいたずらに気づかないまま本を読む君
女孫らは占い本に夢中なりひそひそ止まぬ 祖母離れ近し
鬼じゃないきっと本音じゃないだろう荒んだ世でも君は「ひと」だよ
書く人の 表現力と 読む人の 想像力で 舞台化す本
絵本開き 眠りにつくまで 読み聞かせ 忙しかった 幸せだった
幼くて届かなかった 本棚の最上段のリルケの詩集
卓上で 賢治の本が戯れる 宙(そら)から聞こゆ銀河の音に
お互いに 伝えられない 本心は シャボン玉の様に消えてゆき
我が歌の 過去作からの 本歌取り 同じお題に 悩まされし時
一本の鉛筆あれば事足りる短歌というは俺に向いてる
絵本の動物たちと目が合うたび言葉じゃない何かが光る
毎日の暮らしになくてはならぬもの本と白米(ごはん)とあなたの気配
読みかけて 途中でやめた あの人の 本と栞は 眠ったままで
読み終えぬうちに 次巻は もう発行 買っては積ん読す 漫画本
本棚の奥にしまった想い出は彼の写真と手紙と太宰
文庫本三冊持って一人旅憧れあるも未だ叶わず
うっかりと 手繰り寄せた 過ぎた日を 戻せぬままに 本棚の隅に
本物の企業に似せたメール来る詐欺の蔓延(はびこ)る平和な日本
読みかけの「スタンド・バイ・ミー」本棚にしまったままでまた夏が来る
あの人へ 想ひ伝わることもなく 三十一(みそひと)文字に 認(したた)む本音
借りてきた本の栞はそのままにわたしは過去の余白をめくる
心臓に 刺さった本の ページには
四つ葉の栞 そっとしのばせ
本当のこころは誰にも明かさずに死にゆきし父であったと思う
温泉施設に街角図書館設立本を貸しましょう
本屋より連れ帰る本抱きしめて今日の寂しさ栞に挟む
春風のページをめくるいたずらに気づかないまま本を読む君
女孫らは占い本に夢中なりひそひそ止まぬ
祖母離れ近し
鬼じゃないきっと本音じゃないだろう荒んだ世でも君は「ひと」だよ
書く人の 表現力と 読む人の 想像力で 舞台化す本
絵本開き 眠りにつくまで
読み聞かせ 忙しかった
幸せだった
幼くて届かなかった 本棚の最上段のリルケの詩集
卓上で 賢治の本が戯れる 宙(そら)から聞こゆ銀河の音に
お互いに 伝えられない 本心は
シャボン玉の様に消えてゆき
我が歌の 過去作からの 本歌取り 同じお題に 悩まされし時
一本の鉛筆あれば事足りる短歌というは俺に向いてる
絵本の動物たちと目が合うたび言葉じゃない何かが光る
毎日の暮らしになくてはならぬもの本と白米(ごはん)とあなたの気配
読みかけて 途中でやめた あの人の 本と栞は 眠ったままで
読み終えぬうちに 次巻は もう発行 買っては積ん読す 漫画本
本棚の奥にしまった想い出は彼の写真と手紙と太宰
文庫本三冊持って一人旅憧れあるも未だ叶わず
うっかりと 手繰り寄せた 過ぎた日を 戻せぬままに 本棚の隅に
本物の企業に似せたメール来る詐欺の蔓延(はびこ)る平和な日本
読みかけの「スタンド・バイ・ミー」本棚にしまったままでまた夏が来る
あの人へ 想ひ伝わることもなく 三十一(みそひと)文字に 認(したた)む本音
借りてきた本の栞はそのままにわたしは過去の余白をめくる