・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください
もう直に青田風吹く田舎道ほおをくすぐる猫の毛のよう
風がまた連れてきたっていうんだよ、きみがしにたくなるよな季節を
北へと 追い風の速度においついて「取り返した」とガッツポーズを
思いきり踏み込むペダル僕は今しまなみ海道渡る風です
順風満帆な人生などなく 挫けてもまた 立ち歩み行く
新緑の 露天風呂 腑と葉が揺らぎ 枝の間素速く 駆けをる栗鼠(リス)
早い陽畑仕事で良い気持ち風は輝き空の心で
風船の割れる瞬間に世界の裏側が見えた気がした午後
重たげに風に揺らぐは八重桜眺めて美し 桜茶美味し
タブを引き 匂ひ弾(はじ)けり サイダーのパイン風味には 沖縄の香
薫風の大空泳ぐ鯉になり しがらみ離れ自由に生きたし
暖かな 春の陽だまり そよぐ風 肩を並べて 昼寝する猫
風船に付けた手紙は春風に乗って見知らぬ国へと向かう
風が好き 夕暮れが好き あの人が 残した言葉 空に探して
逆風に背中を向けて追い風と私は辞めぬ政権の主
あの頃の 風景は何処に在るのだろ 今は見えない二人がいた場所
家中の窓開け放ち風通す うらうらと猫は体を伸ばす
ベランダの朝 風は止み さえずりの聞こゆ青空 穏やかな春
風邪の味何を食べても同じ味、誰かの嘘を噛んでいるような
空の下 友と語るは 温泉で 風に吹かれて 湯に足伸ばし
春風に揺るる菜の花ふと君を思ひ出したる午後四時の帰路
銀婚式ここまで惰性と笑い合うふたりの背中を春風が押す
もう直に青田風吹く田舎道ほおをくすぐる猫の毛のよう
風がまた連れてきたっていうんだよ、きみがしにたくなるよな季節を
北へと 追い風の速度においついて「取り返した」とガッツポーズを
思いきり踏み込むペダル僕は今しまなみ海道渡る風です
順風満帆な人生などなく
挫けてもまた 立ち歩み行く
新緑の 露天風呂 腑と葉が揺らぎ 枝の間素速く 駆けをる栗鼠(リス)
早い陽畑仕事で良い気持ち風は輝き空の心で
風船の割れる瞬間に世界の裏側が見えた気がした午後
重たげに風に揺らぐは八重桜眺めて美し
桜茶美味し
タブを引き 匂ひ弾(はじ)けり サイダーのパイン風味には 沖縄の香
薫風の大空泳ぐ鯉になり
しがらみ離れ自由に生きたし
暖かな 春の陽だまり そよぐ風 肩を並べて 昼寝する猫
風船に付けた手紙は春風に乗って見知らぬ国へと向かう
風が好き 夕暮れが好き あの人が 残した言葉 空に探して
逆風に背中を向けて追い風と私は辞めぬ政権の主
あの頃の 風景は何処に在るのだろ 今は見えない二人がいた場所
家中の窓開け放ち風通す うらうらと猫は体を伸ばす
ベランダの朝 風は止み さえずりの聞こゆ青空 穏やかな春
風邪の味何を食べても同じ味、誰かの嘘を噛んでいるような
空の下 友と語るは 温泉で
風に吹かれて 湯に足伸ばし
春風に揺るる菜の花ふと君を思ひ出したる午後四時の帰路
銀婚式ここまで惰性と笑い合うふたりの背中を春風が押す