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鮮やかに尾根の際立つ夏の午後 生まれし我が子 緑と名付く
川面を小舟に乗り遊覧緑の景色違う風景
たましいは 緑に乾き森に入る トリケラトプスの涙探して
月光が木葉の緑透過する金曜の空は奥行きがある
非常口のマークになってからずっと帰宅できないみどりの男
草むらに寝そべれば緑の線で青空を跳ぶ飛蝗の航跡
働いて精神的に疲れると新緑の場所に行きたくなる
青色と黄色を混ぜて緑色になる理屈を知らぬまま今日
緑陰に熱気が籠り列島は熱帯雨林のごとき有り様
廃屋は蔦に締められじりじりと緑の中へと呑み込まれゆく
緑蔭の 深さに眠る 白い猫 八月の日を 透かす瞼に
まっすぐに今の生命を輝かせ キミら託す緑の想い
水菓子の その清々しい 見た目から 抹茶の香り 広がる風味
雨後の朝 蝉静かなる 涼風の 緑の香仄(ほの)かなる ベランダ
みどり児の泣く声聞けぬ団地でも幼子の笑い辛うじて聞く
草むしり蚊の大群に阻まれて 我が家の庭は緑のジャングル
新緑の中で葉を巻くオトシブミ ゆりかご揺らす小さき母は
やや低い温度のほうが味がよい夫とほほえみつつ緑茶のむ
本当は緑なんだよでもみんな青と呼ぶんだとつぶやく信号
透き通るみどりの蝉はゆっくりと儚き夏をその身にまとう
迷いつつ一センチ高いヒール履き みどりの窓口前で旧友待つ
石段の緑の陰に息をつく葉ずれさやさや自然の日傘
早起きし冷えた緑茶を飲む食後茶柱無くても今日は吉日
未熟な子お皿の端に残すのはグリンピースと私の願い
傷心を癒してくれる緑色小さな庭のゴーヤのカーテン
深緑色の三菱の鉛筆を母がナイフで削ってくれた
まだ来ないきみを待つ間に手つかずのメロンソーダの緑薄まる
この夏も街の緑は青々と生の傲りを見せつけている
鮮やかに尾根の際立つ夏の午後
生まれし我が子 緑と名付く
川面を小舟に乗り遊覧緑の景色違う風景
たましいは 緑に乾き森に入る
トリケラトプスの涙探して
月光が木葉の緑透過する金曜の空は奥行きがある
非常口のマークになってからずっと帰宅できないみどりの男
草むらに寝そべれば緑の線で青空を跳ぶ飛蝗の航跡
働いて精神的に疲れると新緑の場所に行きたくなる
青色と黄色を混ぜて緑色になる理屈を知らぬまま今日
緑陰に熱気が籠り列島は熱帯雨林のごとき有り様
廃屋は蔦に締められじりじりと緑の中へと呑み込まれゆく
緑蔭の 深さに眠る 白い猫
八月の日を 透かす瞼に
まっすぐに今の生命を輝かせ
キミら託す緑の想い
水菓子の その清々しい 見た目から 抹茶の香り 広がる風味
雨後の朝 蝉静かなる 涼風の
緑の香仄(ほの)かなる ベランダ
みどり児の泣く声聞けぬ団地でも幼子の笑い辛うじて聞く
草むしり蚊の大群に阻まれて
我が家の庭は緑のジャングル
新緑の中で葉を巻くオトシブミ
ゆりかご揺らす小さき母は
やや低い温度のほうが味がよい夫とほほえみつつ緑茶のむ
本当は緑なんだよでもみんな青と呼ぶんだとつぶやく信号
透き通るみどりの蝉はゆっくりと儚き夏をその身にまとう
迷いつつ一センチ高いヒール履き
みどりの窓口前で旧友待つ
石段の緑の陰に息をつく葉ずれさやさや自然の日傘
早起きし冷えた緑茶を飲む食後茶柱無くても今日は吉日
未熟な子お皿の端に残すのはグリンピースと私の願い
傷心を癒してくれる緑色小さな庭のゴーヤのカーテン
深緑色の三菱の鉛筆を母がナイフで削ってくれた
まだ来ないきみを待つ間に手つかずのメロンソーダの緑薄まる
この夏も街の緑は青々と生の傲りを見せつけている