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今日ですよ 今すぐ来てよ祝ってよ あなたの歳を追い越したのよ
病床の祖母を祝う歳1つ 眠れる姫に秋雨は降り
七十五歳 何も変わらず居るつもり 後期高齢者と呼ばれても
夢一夜窓には淫雨揺れる恋 秋の寂しくゆく歳憐れ
蛇腹折りの書物が風にひらかれてゆきたるやうに歳月の過ぐ
冬が来る知らないうちに年の瀬だこうやって歳重ねて生きる
10歳はサバ読んでいるカリスマのクラスメートのチンピラと飲む
歳月は埃となって積もりゆく棚に置かれたアルバムの上
新政府軍が攻め込む五稜郭土方歳三箱館に死す
猶予ってやさしさじゃない二日後に筋肉痛が来る三十歳
名作劇場大河ドラマ空極歳の瀬子供時代よ
千歳飴 ほどく紙には 朱の鶴 長く生きよと 祖母の声する
ミラノ風ドリアのどこがミラノかも知らずに三十二歳になった
歳のこと言うなと怒る姉の顔 鮮血したたる今日はハロウィン
短歌でも歳時記やはり必要で詩情ゆたかな季節もりこむ
手の中に夢も恋も友情もある気がしていた二十歳(はたち)の頃は
歳以外みんな妹に抜かされた背丈、成績、運動、女子力……
子どもらと若者浮き立つハロウィンは 歳時記に載るとAI答えり
幼な子は手に千歳飴 はじめての紅を嫌がり素のまま写る
あと二枚歳時記仕立てのカレンダーじきに立冬そして小雪
歳をへて 独りごちたる侘しさよ 思い出ずるは君の笑みかな
君なき夜は 幾歳へても慣れぬもの せめて夢でも 君に逢えたら
幾年月人の営み見下ろしてきた翌檜の樹に積もる雪
色褪せた写真が示す歳月の褪せぬ記憶が蘇りくる
歳月が刻む手のシワ顔のシミ醜いけれどいとおしい
キッチンの使い古したフライパン我が家の歳月刻む傷痕
砂時計砂と流れる歳月の幸と不幸がサラサラ落ちる
今日ですよ 今すぐ来てよ祝ってよ あなたの歳を追い越したのよ
病床の祖母を祝う歳1つ
眠れる姫に秋雨は降り
七十五歳 何も変わらず居るつもり 後期高齢者と呼ばれても
夢一夜窓には淫雨揺れる恋
秋の寂しくゆく歳憐れ
蛇腹折りの書物が風にひらかれてゆきたるやうに歳月の過ぐ
冬が来る知らないうちに年の瀬だこうやって歳重ねて生きる
10歳はサバ読んでいるカリスマのクラスメートのチンピラと飲む
歳月は埃となって積もりゆく棚に置かれたアルバムの上
新政府軍が攻め込む五稜郭土方歳三箱館に死す
猶予ってやさしさじゃない二日後に筋肉痛が来る三十歳
名作劇場大河ドラマ空極歳の瀬子供時代よ
千歳飴 ほどく紙には 朱の鶴
長く生きよと 祖母の声する
ミラノ風ドリアのどこがミラノかも知らずに三十二歳になった
歳のこと言うなと怒る姉の顔 鮮血したたる今日はハロウィン
短歌でも歳時記やはり必要で詩情ゆたかな季節もりこむ
手の中に夢も恋も友情もある気がしていた二十歳(はたち)の頃は
歳以外みんな妹に抜かされた背丈、成績、運動、女子力……
子どもらと若者浮き立つハロウィンは
歳時記に載るとAI答えり
幼な子は手に千歳飴
はじめての紅を嫌がり素のまま写る
あと二枚歳時記仕立てのカレンダーじきに立冬そして小雪
歳をへて
独りごちたる侘しさよ
思い出ずるは君の笑みかな
君なき夜は
幾歳へても慣れぬもの
せめて夢でも
君に逢えたら
幾年月人の営み見下ろしてきた翌檜の樹に積もる雪
色褪せた写真が示す歳月の褪せぬ記憶が蘇りくる
歳月が刻む手のシワ顔のシミ醜いけれどいとおしい
キッチンの使い古したフライパン我が家の歳月刻む傷痕
砂時計砂と流れる歳月の幸と不幸がサラサラ落ちる