・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください
行くはずの 修学旅行の リールみて 焼きそばを むせかけの人一人
帰宅してソファの陰にひっそりとゴミ袋見て「今日ゴミの日か」
サボテンが三日で枯れる部屋に越してから上司が毎月代わり
6畳間無音の部屋でファックスがクリーニング中と急に鳴り出す
ドア開けて喜ぶ二羽の羽ばたきが弾丸みたいに私に当たる
四畳半ひと間を愛の巣箱だと 脆く崩れた遠き青春
就職し年を重ねて気がつくと縮んでいった心の部屋が
カーテンの裏に潜んでゐる闇を呼び起こさむと歌を詠みたり
神無月住む人の無いアパートの部屋の畳を照らす月光
分かち合った存在感よ、寝てる間も永遠に居て。ただ苦しい
ワンルームこんなにも広かったっけ陽射しの踊る引越しの朝
秋の日に西陽差してる僕の部屋本気出すのは明日にします
マリンスノー きみの部屋では話さずにゐることばかり積もりつづけた
暗かった部屋に灰皿置いた冬今年は代わりに骨型クッキー
カーテンを 風がくぐれば 朝の匂い 昨日の夢は まだ起こさずに
暗室は遺跡と化して朽ちていく Zの子孫の発掘を待つ
子2人といっしょの寝室 温室のようで眠気に抗えないね
干されたる赤子の服に想はるる あの日の暮らし、昔の部屋に
部屋に一枚絵を飾るそれだけで気持ちは明るく前向きになる
ベランダで 見えない月の 裏側を 見ようとしてた あの日の二人
ニコニコと笑顔見せ合う仲だけど 心の私室はまだ入れない
うつくしく部屋分けされている君のとてもA型ぽい冷蔵庫
休日にたまに誘ってくれるけど私の部屋は広くないんだ
部屋の中にごみや埃が溜まるように幸せいっぱい溜まるといいな
玄関を開けてただいま言ってみる単身赴任の無人の部屋に
西日射す狭い部屋でも幸せと選んだ二人昭和に恋して
若き日に二人暮らした平屋建て春は花びら舞い込む我が家
埋もれていく月日 泣き顔、煙草の灰 あなたがいなくなった寝室
服等で散らかった部屋この方が落ち着くと言い訳し片付けず
ゆっくりと薄紅(うすくれない)の光射す眠れぬ夜を過ごす部屋にも
追憶とノスタルジーを箱に入れ捨て切れないまま埃がつもる
スタートは昭和のアパート四畳半自立と自活の覚悟に燃えて
目の前に八重桜佇ちうぐいす鳴き 挿絵のような春を待つ私室
虫の声 部屋の窓から 空眺め お月見飾りの ススキが揺れる
年ごとに面倒くさいが増えてきてゴミ部屋となり激怒する妻
無印で揃えた棚に並ぶのは趣味と部屋干し衣類の匂い
行くはずの
修学旅行の
リールみて
焼きそばを
むせかけの人一人
帰宅してソファの陰にひっそりとゴミ袋見て「今日ゴミの日か」
サボテンが三日で枯れる部屋に越してから上司が毎月代わり
6畳間無音の部屋でファックスがクリーニング中と急に鳴り出す
ドア開けて喜ぶ二羽の羽ばたきが弾丸みたいに私に当たる
四畳半ひと間を愛の巣箱だと
脆く崩れた遠き青春
就職し年を重ねて気がつくと縮んでいった心の部屋が
カーテンの裏に潜んでゐる闇を呼び起こさむと歌を詠みたり
神無月住む人の無いアパートの部屋の畳を照らす月光
分かち合った存在感よ、寝てる間も永遠に居て。ただ苦しい
ワンルームこんなにも広かったっけ陽射しの踊る引越しの朝
秋の日に西陽差してる僕の部屋本気出すのは明日にします
マリンスノー きみの部屋では話さずにゐることばかり積もりつづけた
暗かった部屋に灰皿置いた冬今年は代わりに骨型クッキー
カーテンを 風がくぐれば 朝の匂い
昨日の夢は まだ起こさずに
暗室は遺跡と化して朽ちていく
Zの子孫の発掘を待つ
子2人といっしょの寝室 温室のようで眠気に抗えないね
干されたる赤子の服に想はるる
あの日の暮らし、昔の部屋に
部屋に一枚絵を飾るそれだけで気持ちは明るく前向きになる
ベランダで 見えない月の 裏側を 見ようとしてた あの日の二人
ニコニコと笑顔見せ合う仲だけど
心の私室はまだ入れない
うつくしく部屋分けされている君のとてもA型ぽい冷蔵庫
休日にたまに誘ってくれるけど私の部屋は広くないんだ
部屋の中にごみや埃が溜まるように幸せいっぱい溜まるといいな
玄関を開けてただいま言ってみる単身赴任の無人の部屋に
西日射す狭い部屋でも幸せと選んだ二人昭和に恋して
若き日に二人暮らした平屋建て春は花びら舞い込む我が家
埋もれていく月日
泣き顔、煙草の灰
あなたがいなくなった寝室
服等で散らかった部屋この方が落ち着くと言い訳し片付けず
ゆっくりと薄紅(うすくれない)の光射す眠れぬ夜を過ごす部屋にも
追憶とノスタルジーを箱に入れ捨て切れないまま埃がつもる
スタートは昭和のアパート四畳半自立と自活の覚悟に燃えて
目の前に八重桜佇ちうぐいす鳴き
挿絵のような春を待つ私室
虫の声 部屋の窓から 空眺め
お月見飾りの ススキが揺れる
年ごとに面倒くさいが増えてきてゴミ部屋となり激怒する妻
無印で揃えた棚に並ぶのは趣味と部屋干し衣類の匂い