・短歌は投稿後15分間は編集が可能ですが、十分に確認の上、ご投稿ください
書き込みが途切れた辺りでおそらくは読むのをやめたであろう古本
書きかけの手紙のような気持ちして待ち合わせ場所に速足でゆく
宛名だけ書いて止まりしペン先が動くのを待つ白い便箋
準備なく急いで書いた手書きメモ後日に見ると理解できない
テーブルの向こうで君が黙り込む 言わなくていい 顔に書いてある
0点にならないように名前から書くの テストも離婚届も
寄せ書きと言われて白紙にサインして連帯保証が追記されてて
書き出しで戸惑うような告白もあなたの胸に届けばいいな
子が書いた「だいすき」の紙捨てられず 日々積もってくだいすきのやま
スイスイとひらがな書いて飛ぶ燕つの字のの字とあれはくの字か
雨やんでまた静けさが夜に満ち書を閉じて聞く遠い虫の音
図書室が唯一の居場所だった別世界へ誘ってくれた
最後まで願いを聞かず走り書きみたいに去っていく流れ星
さてわれは聖書をいだく顔をしてリュック抱へて乗り換へをせむ
出逢った日 交換をしたメルアドの 夫の手書きメモ お守りに
手で書いた 文字のぬくもり 消えぬうち 最後の紙に ペンを走らす
西陽射す古い書棚で見つけたのは 「ゲーテの詩集」わくわくする恋
書き慣れぬあなたの苗字ぎこちなく礼状綴るお祝い返し
書き留めた古びたノート幾つかの稚拙な詩に君浮かぶ夜
書きかけのノートに筆を入れる日を信じて落ち葉舞う道をゆく
すこしづつ余韻を込めてゆく感じ書面でやりとりしてゐるときの
無意識に香る手紙に落ちるままにええいこのままかかえてゆくのだ
友だちに誘われ秋の書道展読めないけれど心安らぐ
今朝もまた 『心の友』と 書いてある 手紙を貼った 冷蔵庫を見る
家計簿に母が残したメモ書きの なぞが解けずにいまだ悩んで
書き込みが途切れた辺りでおそらくは読むのをやめたであろう古本
書きかけの手紙のような気持ちして待ち合わせ場所に速足でゆく
宛名だけ書いて止まりしペン先が動くのを待つ白い便箋
準備なく急いで書いた手書きメモ後日に見ると理解できない
テーブルの向こうで君が黙り込む
言わなくていい 顔に書いてある
0点にならないように名前から書くの テストも離婚届も
寄せ書きと言われて白紙にサインして連帯保証が追記されてて
書き出しで戸惑うような告白もあなたの胸に届けばいいな
子が書いた「だいすき」の紙捨てられず 日々積もってくだいすきのやま
スイスイとひらがな書いて飛ぶ燕つの字のの字とあれはくの字か
雨やんでまた静けさが夜に満ち書を閉じて聞く遠い虫の音
図書室が唯一の居場所だった別世界へ誘ってくれた
最後まで願いを聞かず走り書きみたいに去っていく流れ星
さてわれは聖書をいだく顔をしてリュック抱へて乗り換へをせむ
出逢った日 交換をしたメルアドの 夫の手書きメモ お守りに
手で書いた 文字のぬくもり 消えぬうち
最後の紙に ペンを走らす
西陽射す古い書棚で見つけたのは
「ゲーテの詩集」わくわくする恋
書き慣れぬあなたの苗字ぎこちなく礼状綴るお祝い返し
書き留めた古びたノート幾つかの稚拙な詩に君浮かぶ夜
書きかけのノートに筆を入れる日を信じて落ち葉舞う道をゆく
すこしづつ余韻を込めてゆく感じ書面でやりとりしてゐるときの
無意識に香る手紙に落ちるままにええいこのままかかえてゆくのだ
友だちに誘われ秋の書道展読めないけれど心安らぐ
今朝もまた 『心の友』と 書いてある
手紙を貼った 冷蔵庫を見る
家計簿に母が残したメモ書きの
なぞが解けずにいまだ悩んで