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咳き込んで 狭く感じる 人の間と 思われ気づく 人の温もり
隣席 咳が聞こえて 驚いて そっと横目で マスク確認
咳聞けばきっと思考が交差する車内で躊躇う咳する手前
倉掃除みんなゴホゴホしてるのに 探し物は未だだんまり
激辛の麻婆豆腐と知らぬまま 鼻水に咳 汗と涙が
耳もとへささやくやうに空咳をしてゐるひとが起こす春風
しわぶけば放哉の咳心打つ 老いを重ねて悟れば涅槃
道ゆけばすれ違いざま咳をする人のちいさな主張にある棘をみる
なごり雪これが最後ねと天見上げ コホンと咳する君といた
憧れの人の咳が聞こえるほど 間近で合える恵まれた運
散る雪に君がコホンと咳をした 大丈夫だよと別れの夜に
老夫婦咳をするのも二人だと笑いあいたり放哉偲べば
咳払いひとつしてみる存在の無意味を独り思う夜更けは
講演会じぃーと聞いてるその時に吾咳こんで電源切りたし
マーラーの楽章間の喧騒の銀河の端に空咳一つ
仕事中推しの動画を見ていたら上司の咳払いがしてやばい
家中でゴホンゴホンと咳だらけ マスクのど飴今は宝物
胸中の苦しい想い咳ともに 吐き出し楽になれたらいいのに
懐かしきあの声聞けば治りそう「せき・こえ・のどに」永六輔
飲み込まん飲み込むほどにあふれ出る 寒夜の深く咳の白さよ
老いは神の呪いか恩恵か咳をして一人我でない君と
咳しても背中をさする人は無く独りで吠える風の吹く夜
真夜中に咳込み目覚め痛感す 喉の衰え寄る年波
寝(いね)られず 咳止まぬ我が背中をば さすりぬ母の手 幼日の夜半(よわ)
晩年は床(とこ)に伏す祖父 病名も知らぬまま 耳に残る咳(しわぶき)
咳するに大丈夫との君の声 ありがとうねと咳は収まる
もういない夫と同じ咳払い してる息子にほくそ笑いし
咳く人は席を譲りて咳をする どちらも迷惑収まるまでは
咳が出て風邪かなってとき腹いっぱい食って飲んで寝るルパンの教え
食事中姥(うば)咳込めば《誤嚥性肺炎》懸念、心配過剰
茶を飲みて咳き込むは我(われ)「大丈夫?」背中擦るよ認知症(うば)の優しさ
咳ひとつ静寂の場に響きけり 皆振り向くに恥ずかしくあり
吐くような咳の癖まで父譲り 無駄な遺伝と母は笑って
人前で咳するだけで疎まれた歴史に刻まれているコロナ禍
咳ひとつ区切りとしてのあいさつに涙こみあげ雲流れゆく
嫌なことゴホンと咳して吐き出して背中で受ける新しい風
欲しいのは 仲直りする 咳止めの 甘いシロップ みたいな薬
毎晩に咳せぬやうマスクして 心地よく寝る おやすみなさい
咳ばらいを風邪だ風邪だと笑ってるきみの身体がぎしりと揺らぐ
咳ひとつ出すたび口偏が剥がれ落ち亥だけになった文字が転がる
咳き込んで 狭く感じる 人の間と
思われ気づく 人の温もり
隣席 咳が聞こえて 驚いて そっと横目で マスク確認
咳聞けばきっと思考が交差する車内で躊躇う咳する手前
倉掃除みんなゴホゴホしてるのに
探し物は未だだんまり
激辛の麻婆豆腐と知らぬまま
鼻水に咳 汗と涙が
耳もとへささやくやうに空咳をしてゐるひとが起こす春風
しわぶけば放哉の咳心打つ
老いを重ねて悟れば涅槃
道ゆけばすれ違いざま咳をする人のちいさな主張にある棘をみる
なごり雪これが最後ねと天見上げ
コホンと咳する君といた
憧れの人の咳が聞こえるほど 間近で合える恵まれた運
散る雪に君がコホンと咳をした 大丈夫だよと別れの夜に
老夫婦咳をするのも二人だと笑いあいたり放哉偲べば
咳払いひとつしてみる存在の無意味を独り思う夜更けは
講演会じぃーと聞いてるその時に吾咳こんで電源切りたし
マーラーの楽章間の喧騒の銀河の端に空咳一つ
仕事中推しの動画を見ていたら上司の咳払いがしてやばい
家中でゴホンゴホンと咳だらけ
マスクのど飴今は宝物
胸中の苦しい想い咳ともに
吐き出し楽になれたらいいのに
懐かしきあの声聞けば治りそう「せき・こえ・のどに」永六輔
飲み込まん飲み込むほどにあふれ出る
寒夜の深く咳の白さよ
老いは神の呪いか恩恵か咳をして一人我でない君と
咳しても背中をさする人は無く独りで吠える風の吹く夜
真夜中に咳込み目覚め痛感す
喉の衰え寄る年波
寝(いね)られず 咳止まぬ我が背中をば さすりぬ母の手 幼日の夜半(よわ)
晩年は床(とこ)に伏す祖父 病名も知らぬまま 耳に残る咳(しわぶき)
咳するに大丈夫との君の声
ありがとうねと咳は収まる
もういない夫と同じ咳払い
してる息子にほくそ笑いし
咳く人は席を譲りて咳をする
どちらも迷惑収まるまでは
咳が出て風邪かなってとき腹いっぱい食って飲んで寝るルパンの教え
食事中姥(うば)咳込めば《誤嚥性肺炎》懸念、心配過剰
茶を飲みて咳き込むは我(われ)「大丈夫?」背中擦るよ認知症(うば)の優しさ
咳ひとつ静寂の場に響きけり
皆振り向くに恥ずかしくあり
吐くような咳の癖まで父譲り
無駄な遺伝と母は笑って
人前で咳するだけで疎まれた歴史に刻まれているコロナ禍
咳ひとつ区切りとしてのあいさつに涙こみあげ雲流れゆく
嫌なことゴホンと咳して吐き出して背中で受ける新しい風
欲しいのは 仲直りする 咳止めの
甘いシロップ みたいな薬
毎晩に咳せぬやうマスクして
心地よく寝る おやすみなさい
咳ばらいを風邪だ風邪だと笑ってるきみの身体がぎしりと揺らぐ
咳ひとつ出すたび口偏が剥がれ落ち亥だけになった文字が転がる