美富うをみ 美富うをみ
美富うをみ
美富うをみ 眠い目を細めるように閉まるドアあっけらかんと終電は去る
美富うをみ 前ぶれもなくやってくるその朝はいつもの朝でありますように
美富うをみ 月面をひとり歩いているようなあなたの無事を祈っています
美富うをみ 落ち武者のような夕陽を背にうけて残務整理のめどが立たない
美富うをみ 4分の1になっても売り物になる白菜のしたたかな意地
美富うをみ 「すみません、電話交換ですので」と告げて失うようなバランス
美富うをみ いつまでも生きていかねばならぬとはクラーク記念館の耐震
美富うをみ わたしたちコロナ時代を振り返るだろう砂場に落ちてるマスク
美富うをみ 