音羽凜

音羽凜

会議からやっと抜け出し屋上で犬の形の雲を見ている

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音羽凜

短歌からひろがってゆく世界ならどこへでも飛ぶいつだって飛ぶ

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音羽凜

喧嘩したときの厚みのままそよぐ日めくりはまだ八月にいる

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音羽凜

銃痕のたくさん残るあの街に星が正しく降りますように

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音羽凜

この背には何人乗って来るだろう胡瓜に割り箸ぷっすりと刺す

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音羽凜

本年も多分にもれず雨が降りオクラの星を素麺にまく

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音羽凜

快速を各駅停車へ乗り換えるまだあたたかいバナナブレッド

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音羽凜

ポストから昨夜別れた恋人の親指に似た何かがのぞく

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音羽凜

このよさがわからないって言えなくて鬼滅の刃を並んで見る夜

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音羽凜

渓流に足を浸して少年のような笑顔でわれを呼ぶ君

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