北大路真彦

北大路真彦

冬枯れの洋庭ひとりポケットに手を突っ込みて口笛吹きぬ

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北大路真彦

暁の夜明けに変はる境ひ目を見遣りこの手で両目を押さふ

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北大路真彦

ポケットに炒豆一つ指二本 三寒四温の空見て歩く

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北大路真彦

夜十時雨に泣き立つ標識の影黒々し「幅員減少」

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北大路真彦

空腹を隠し向き合ふ午後三時抹茶の湯気に隔てらる戀

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北大路真彦

昼過ぎの窓から遠く船眺む線香まじりの海風嗅ぎつ

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北大路真彦

片栗の花眺めつつ二時間を歩けば海の容赦なき青

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北大路真彦

平日の駐車場にて四時間を過ごす不徳とカレーの匂ひ

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北大路真彦

小手毬の白眩しけり鼻声で念仏唱ふ妻を想ひぬ

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北大路真彦

喫煙所より五十歩を遠ざかり明日嗅ぐ君の匂を想ふ

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