バ先の傘 バ先の傘
バ先の傘
バ先の傘 薄曇り緑がこびり付いている金魚鉢のようにうつくしいひと
バ先の傘 きみの言う生きて欲しいが釘となり僕の目を刺し口を刺す
バ先の傘 青だった 渡る全ての信号が 神に愛されてるんだ僕は
バ先の傘 春は刺す鼻孔へ脳へ爪を立て 空の身体に吹き鳴りカラリ
バ先の傘 死ばかりが映画を映画たるものとさせ詩ばかりでは不足といわれ
バ先の傘 白い息ストーブで焚くホッカイロ爆発した日思い出す空
バ先の傘 二月が二十八までなのも差分を5億年ボタンに積み立ててるせい
バ先の傘 明日に切り替わる瞬間を隠すバグ修正こと眠りだったろ
バ先の傘 