だいだい だいだい
だいだい
だいだい 何度でも頭を下げて青ざめてガラスの水飲み鳥になった日
だいだい 母さんは恋をしているこんにゃくを食べて夜中に縄跳びをして
だいだい 飛び方を忘れていない羽根がある女ふたりでバーに行こうよ
だいだい エメラルドの首飾り見せ鳩たちは嫌われたって堂々と飛ぶ
だいだい 手のひらのスマホが重いあの人に電話しないと終わらないこと
だいだい ラーメン屋ばかりが目立つこの街に負け犬として戻る私は
だいだい 「飼っていたインコの名前を言ってみろ」オレオレ詐欺に詰め寄る父は
だいだい 好きな色に塗れないままだいまもまだ津波のあとの真っ黒な海
だいだい 