
2023-03-17


七十の ままでずるいと 呟いて フォーク不在の 誕生ケーキ

世の中の奏でる音が不愉快で君の声で耳栓をする

君のゆく未来に風が吹くならば追い風であれ温かくあれ

あなたは永遠で私と同じパンケーキ様のあふれる自信

餞別の 礼をくどくど言いながら やがて忘れる この人の名も

終活か物は捨てればいいけれど後悔慚愧数多き恥心の整理はどうしたらいい

まだ寒い コート脱げない 散歩道 冬を凌いだ 花たち笑顔

マイアミと聞けばこれしか浮かばぬわたし松田聖子「マイアミ午前5時」
