子どもらが遊びに来ない公園で風の子そっとブランコに乗る
題『公園(テーマ詠)』 にて
公園の広場の屋台で浴衣着てかき氷食べ舌を見せ合う
題『公園(テーマ詠)』 にて
亡き父を門扉の傍で待つ姿まるで忠犬ハチ公のごと
題『犬』 にて
ふるさとの実家の庭の片隅に朽ちた犬小屋ぽつんと立ちぬ
題『犬』 にて
先月に家族になった保護犬が仰向けになり腹を見せおり
題『犬』 にて
冷えていたグラスが汗をかいてゆくふたりなんにも言い出せぬまま
題『冷』 にて
きみの手が頬が冷たい名を呼べば棺の中で目を覚ましそう
題『冷』 にて
七夕の短冊に書く願いごと家族の健康争いなき世
題『七夕(テーマ詠)』 にて
彦星と織姫無事に会えたかと夜空見上げる雨の七夕
題『七夕(テーマ詠)』 にて
ふるさとに帰れぬわれをあの頃の夜に誘う(いざなう)プラネタリウム
題『自由詠』 にて
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