いつか見た光無き街鎮魂の祈り続けるイルミネーション
題『イルミネーション』 にて
病室のベッドから見る街路樹のクリスマスの灯次は一緒に
題『クリスマス』 にて
照れるから日頃の思い箱に詰め微笑み色のリボンを結ぶ
題『感謝(テーマ詠)』 にて
ごめんなさいもうしませんと詫びる父背中が波を打つ母の前
題『もう』 にて
赤い目でそっと寄り添う雪うさぎ溶けて消えゆく春までの恋
題『雪』 にて
小さな手立てるじいじのローソクに願いを込めるまた来年も
題『誕生日(テーマ詠)』 にて
単身の孤独な日々に増えてゆくビールの缶とビニールの傘
題『傘』 にて
チャイム鳴り赤黒ピンクの子ウサギはピョンピョン跳ねて散らばっていく
題『自由詠』 にて
かけっこでニ位で悔しと泣く吾子よ堂々そびえるハルカスを見よ
題『固有名詞を読み込んで』 にて
取れそうな課長のシャツのボタン二個つけてあげたい許されるなら
題『ボタン』 にて
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