鉄オタの孫に連れられ沿線をぐるり周れば 春はのたりと
題『春』 にて
自転車に初めて乗れた幼い日景色が変わり 世界が変わる
題『転』 にて
記録的短かい梅雨が明けゆきて身体が夏にまだ追いつかず
題『明』 にて
方便とついた嘘でも良心がしばし囁く 次は泥棒
題『嘘(テーマ詠)』 にて
君と僕間を流る広い河どこかに橋はないかと探し
題『橋』 にて
逆上がり上手に出来た孫娘サンタが誰か気づきも始め
題『手』 にて
逆上がり上手にできた孫娘サンタが誰か 気づきも始め
掲載報告(新聞・雑誌・テレビほか) にて
子が巣立ち母港は久方凪となる も一度出帆君と二人で
題『君』 にて
兄弟も親の死をもて骨肉の他人となりし 人の罪かな
題『兄』 にて
出棺を送る讃美歌歌いつついつか送らる我が身に気づく
題『気』 にて
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