人並みに晩春迎え報われし我が心身の春負担なし
題『春』 にて
放課後の自転車越しの夕焼けは眩しくもあり切なくもあり
題『転』 にて
窓の外磨りガラス越し朝顔の涼やかな青雨もまた良し
題『窓』 にて
残すのは足跡なのか爪跡か団らんの場で想い飛び交う
題『爪』 にて
雨上がり傘振り回す小学生自転車の我弱き立場よ
題『傘』 にて
四畳半トイレ共同18の胸踊る春 三日月の下
題『ひとり暮らし(テーマ詠)』 にて
外国の事故邦人はいない報道 安堵覚えるでも死者はいる
題『でも』 にて
末娘修学旅行最終日 ソワソワしだす 家で待つパパ
題『家』 にて
初孫に文武両道二刀流 託す思いは天井知らず
題『武』 にて
世が世なら許されざるは我が息子 その態度今フロントランナー
題『世』 にて
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