洋服は今日の私を作り出す、だけど心は昨日のまま
題『服』 にて
新しい洋服を買う帰り道、なぜか心に小さな空洞
題『服』 にて
古びたる学生服のポケットに秘密めくほど夕焼け残る
題『服』 にて
ショーウィンドウマネキンの着る服が、ほらぼくを見ている青信号で
題『服』 にて
イヤフォンのコード絡まる曲線は戻れない日の淡い迷路か
題『自由詠』 にて
鉄塔は空に伸びゆく一本の静けさまとう白い沈黙
題『自由詠』 にて
使い終えたくさんの文字を背負うノート思い出詰めて静かに眠る
題『自由詠』 にて
いつまでも漕いでいたいぶらんこよ都会の孤独、風に溶かして
題『自由詠』 にて
「またね」って軽く手を振るその笑顔「遠慮」の壁が今日も厚いな
題『遠』 にて
高架下のカフェの隅で聞く遠雷はモノクロの街のBGMのよう
題『遠』 にて
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