牛丼屋のカウンターにて共に飲む味噌汁湯気の向こうの笑顔
題『飲』 にて
山あいの夕焼雲を見てをれば「巨人の星」の父の声聞ゆ
題『星』 にて
流れ星見つけるたびに一度だけ君の名前を呼んでみる癖
題『星』 にて
休日はゴロゴロしてる旦那さんそれもまあいいか私の充電
題『自由詠』 にて
終電のベルが鳴るたび君の手に指を絡める力強まる
題『終』 にて
雪深き北の終点降り立てばしんと静まる白い吐息よ
題『終』 にて
古里の訛(ナマ)り懐かし山あいの終着駅の夕暮れ近し
題『終』 にて
貝殻を拾い集むる子どもあり海は遠くに青く光れり
題『子ども』 にて
裏山の秘密の小道探すとき子どもの瞳は冒険のいろ
題『子ども』 にて
この味は遠い昔の駄菓子の味、子どもになりて風に吹かれり
題『子ども』 にて
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