流星に 願いを込めて叶わずに それでも祈る人の弱さよ
題『星』 にて
交差点 二度と会えない 人たちの 悲哀と苦悩 すれ違う風
題『自由詠』 にて
景品でもらった緑のマグカップ 使われないまま あの人を待つ
題『みどり・緑』 にて
潮騒の白い音色が染めてゆく 君の横顔 揺れる明星
題『色を読み込んで』 にて
愛しても 愛してなくても 巡り会う この世の定め 不文律の風
題『定』 にて
狂うほど恋したことがあるのかとあの日の僕の叫ぶ声遠く
題『遠』 にて
あの頃にノートに書いた思い出が大人になって透明になる
題『透明』 にて
電車から 見える家々 窓明かり 悲しくないのに 瞳がぬれて
題『家』 にて
卓上で 賢治の本が戯れる 宙(そら)から聞こゆ銀河の音に
題『本』 にて
通勤の 電車の窓に 映る顔 冴えぬ表情 本当の自分
題『自由詠』 にて
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