うたの日

ふにふにヤンマー

寺山の柱時計がふいに鳴る母横抱きに探すおとうと

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梅鶏

紫陽花と雨に呪術をかけられて道行く人が動けずにいる

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梅鶏

叱責を云々とだけ書き記したった二行で終わる一日

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梅鶏

コントでもしよう例えば僕のこと好きになったという設定で

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ふにふにヤンマー

ぱんやさんやめてからすのCDやさん こわくてしなものならべてません

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ふにふにヤンマー

臥す母に朝餉の匙を運びつつ知らず左の手を重ねをり

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ふにふにヤンマー

たじやうたこんたじやうたこんと雨漏りの音の独居に鳴るを聞きをり

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ふにふにヤンマー

ワイヤレスイヤホン(L)に届きたる電車の下の(R)の轢死

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袴田朱夏

どこまでがわたしのせいだったのだろう半身浴がまだ終わらない

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ふにふにヤンマー

傷病の果てに返さる保険証ただ厚情に謝するとぞのみ

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