恋子

分からんと聞いたくせして偉そうに分かる分かると二度も重ねて

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さくら大根

幾重にもクモの巣かかるツツジの木うごめく命蜘蛛も生きてる

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たけやぶ

こっち見てそう言うように声あげ私を叩く小さい命

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あさ

亡き父の絶筆となりし茅ヶ岳遠くに見えて吾にもの言う

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すあまラテ

そこにあるモノ見るだけで目が喜ぶそういう部屋を作ると幸せ

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平見翠玉

スケジュール帳開く着物着られる日が来るとイイねと母の言う

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Hama

画面越し 触れ合うこともままならず 君とくちづけ 熱く冷たく

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宵闇

交される暗喩の歪さはイブとリリスを言い間違えたようである

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めるへん

世の中を溺れぬように泳ぐ俺 穏便という浮き輪にすがり

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拓人

太陽のごとく 志をもち あきらめず 祈り戦う

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