澄水 た
澄水
小野小乃々 焼きたてのグリッシーニが押し黙る子のくちびるの戸を抉じ開ける
鈴木ベルキ はこべらにあたたかき雨しみてゆく歩道を踏めり傘をひらきて
鈴木ベルキ 個性とはしょうがねえなと言われつつ伸ばしてもらった枝葉の蕾
梅鶏 黄泉からの光もたまにあるだろう夜がどこでもドアをひらけば
平見翠玉 青い海原越えた行きし人々は若き命を戦禍に散らす
めるへん ジーンズがあっと言う間に乾きたり夏の日差しの心強さよ
Hama 待ちに待った 舞台に上がりし 蝉たちは 我も我もと 第九を歌う
恋子 繕えど壊れた恋は傷だらけ慈しみかな怨念なのか
行雲流水 破調編 