
な


とめどなく 涌き出る不安 掬い上げ えぃっと投げ込む 洗濯の渦

穢れなき綺麗な君のブラウスが予定どおりに汚されてゆく(スピッツ草野さんへ)

山頭火後追う事もままならず漂っているデラシネである

A 無差別に むさぼり食い 消費する それがヒトなり 我は 恐ろし

A反歌 よわきもの ちいさきものに さしのべし 飯をあたえゆ それもヒトなり

不安すら 食い物にする よのなかに あえて 言問う 声高らかに

いちまいの 毛布に君と くるまりて あすのことなど どうでもいいわ

空に舞う 羽を広げた 烏すら クルス(十字架)に見える じゅうにがつかな
