いとう秋

年経りて身は衰えて寂れども 更に清廉尚も気高く

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晴希

お彼岸に入ると去った夏たちは南瓜をぽつりおいていったの

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めるへん

黙々と田畑耕す我が兄は癌に打ち勝ち傘寿を迎え

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魚春

鯉よりか ゴキブリよりかは ましやも 午前3時に 空を見つめて

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だいだい

ねえ私離婚したの、と晴れやかに友のまつ毛の先は輝く

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ちょこのん

私だけ日差しを受けて嗤われた たくましく伸びるワタシはお竹

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Hama

知れば知る ほど辛くなり この庭は 楽しくもあり 愛しくもあり

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めるへん

澄みきって眩し過ぎます秋の空木犀の香はさわさわと揺れ

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めるへん

いつの間に燕の姿消え去って青き空には赤とんぼ群れ

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パパ猫

コオロギの音は明滅くり返しモールス信号いちずに送る

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