恋子

恋に餓え性に戸惑い君を知りすべてを学び餓えた君を知る

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恋子

あらいやだ夜の帳にそわそわと鵺が出てくる恋の知恵熱

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恋子

打ち水に客を迎える夏暖女将の帯の簾根付けのあやし

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澄水

沈みゆく有明の月見送って良く晴れた朝月子と起きる

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澄水

人見れば貪愛瞋憎沸き起こり南無阿弥陀仏を頼る他無し

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澄水

往生を‹信›じていても迷いの世繋がれている我であるかな

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澄水

元々に身が弱く意志弱く弥陀に月子に救けらるのみ

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澄水

何者も信じる事が出来ぬので只弥陀の名を‹信›じおるのみ

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めるへん

薫る風体いっぱい浴びながら跳んで行きたい青い湖

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恋子

不都合な恋の間合いの危うくて背伸びしているくちびるの距離

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