うたたね愛好家 る
うたたね愛好家
さくら大根 突然の雨が静寂打ち破る雨の匂いはずっとしていた
御影 バラバラに 転がる虫の死骸らも 輝かせるか 夏の太陽
だいだい 「飼っていたインコの名前を言ってみろ」オレオレ詐欺に詰め寄る父は
貴島啓 湧き水を透かして見れば悠久の愛の純度もわかるだろうか
こゆびびび 大慌て すっぽんぽんで 殺虫剤 撒いたは良いが ここからどうする
平見翠玉 偶然に此の地で咲く植物に必然に私は素描する
Hama 弱くても 強い御腕に守られて 今日を生きてる 生かされている
澄水 雲の峰じっと眺めて夏終わる蟋蟀の声かすかに聴こえ
こゆびびび 