恋子

黙祷で始まる最後の同窓会マドンナも逝って最後の華を

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パパ猫

無人駅夏草の影ゆらめいて柱にひとついるカブトムシ

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すあまラテ

自分をね幸せにするのはごくシンブル食べたいものを食べることから

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サルトビ

銀の町 四百人の 寒村で 支えられてか 夢が広がる

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満月しじま

始まりがあれば終わりもあるものとわかっているがわかりたくない

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満月しじま

花屋とはまるで娼館 今晩はいったいどの子を買うのですか

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満月しじま

梅干しが嫌いと言った君よ吾がセロリ嫌いと覚えているか

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満月しじま

吾の中で生まれたがっている命これまで何度殺してきたか

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満月しじま

肩の触れあう距離にいる君と吾のあわいに壁はなにもないはず

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御影

公園の 隅に転がる からからの 骨を見下ろす 瑞々しい眼

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