芒野予麗

亡き祖父の面影知らず祖母さへもわれ出づるまへすでに逝きかば

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梅鶏

子に敢えて願いを込めぬ名を渡す負けを一つは減らせるように

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澄水

蜘蛛の糸雨の雫の連なれば繋ぎ止めたるダイヤの光

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澄水

自らを十字架に架け在るならば何があっても微笑んで在れ

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サルトビ

十勝にて 雪原歩く 我が友よ 夫婦の絆 熱く萌えるか

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芒野予麗

ありがとう唱える度にうたたねす赤きワゴンの走る夢見て

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恋子

やきもちは恋の妙薬するほどに食えば痩せるとお気楽志向

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恋子

恋綴る心ふるえる挫折する蹉跌屈折青の座薬

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恋子

香箱に瞑想するか木下闇猫は禅するヒトはまどろむ

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恋子

恋の字の時に冷たく鋭くてグサリと刺さる時に快感

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