バス

平見翠玉

目覚めてもまだバスの中窓の外透明な街が目覚めていく

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パパ猫

どんな雲描こうか空は思案する 水色だけの空のキャンバス

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平見翠玉

スクールバス学童に止まり傘さす子等野分前の無言の街

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満月しじま

キャンバスに澄みきる青とコスモスのピンクをのせるような声音を

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めるへん

市運営路線バス行く過疎地域乗客ゼロでも何時も通りに

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中原鼠栞

頬舐む微風よ夜の湿り気よ夏の緑をカンバスに塗る

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ちゆ

⁡私だけ乗せて海岸沿いを行くバス どうあがいても主人公⁡

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さくら大根

遠き日の父のふるさと桜島夏の思い出キャンバス描き

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恋子

恋淡く色もつけれぬキャンバスにただもじもじとコンテを運ぶ

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恋子

バス停に待つ人ひとり小ぬか雨頬にしずく恋の熱さまし

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