うしめ

紺碧の空にま白く輝きて迷いなく行く旅客機一機

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平見翠玉

五分だけ君を待つ一分早く来て君を待っていたあの頃

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ふゆねこ

迎え火の煙をたどり帰り着き風鈴一つチリンと鳴らす

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うしめ

線香を一本あげて初盆に麦茶一杯よばれて帰る

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さくら大根

菊の花切り花なりて清らかに朝一番の水捧げたり

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澄水

枕元小さな蜘蛛が一ついて何もしないが仲良くしよう

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パパ猫

一区画だけの小さな散歩する毎回違う五分のドラマ

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行雲流水 破調編

夢に見る 唯一無二の 一編の詩 何処か誰かの 机の中に  58

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平見翠玉

鈍感て大事だな長所短所は案外神一重かも

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恋子

廃寺の草木が護る山門の通う人あり一尺の寝草

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