一

澄水

歌止めぬ色々な事あるけれど三十一文字の自由を我に

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澄水
平見翠玉

長月は二番目に好き一番は皐月二つは心澄み渡る

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平見翠玉
サルトビ

名司会 孫高らかに 第一声 集いし人の 笑顔満開

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サルトビ
風

とり立てて詩にするような事はなくただ過ぎてゆく夏の一日

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風
夏やすみ

好きですとたった四文字が言えなくて三十一文字に想い隠して

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夏やすみ
恋子

葬儀終え涙渇けば奪い合う遺品遺品と一族総出

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恋子
満月しじま

会いたいと思ってる人と待っていてくれる人が一致すること

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満月しじま
満月しじま

食事するその一口目、口内がキューッとしまる　これが「おいしい」

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満月しじま
うしめ

寝そびれて百三十億光年を思うがままに行く一人旅

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うしめ
満月しじま

直青の空に手を伸ばす　明日には君も一歳父母も一歳

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満月しじま
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