満月しじま

栞だけいくつもあって人生は一冊の本のはずなのにね

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パパ猫

同じ風二度とないから樹々の葉の揺れる姿も一度の奇跡

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ふゆねこ

盆過ぎて一人佇む夕暮れにチリンと一つ風鈴のなる

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サンパティ

路地裏に 一人佇む 若き人 携帯片手 虚空を仰ぐ  

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サンパティ

路地裏に 一人佇む 若き人 携帯片手 虚空を仰ぐ  

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澄水

星一つ星に願いを彼方にも人の心が通じるように

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満月しじま

捨てきれぬ火の想い出をたどりつつドライあんずの一粒を食む

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満月しじま

一点の黒が真白き壁にあり自分の罪科ばかりを思う

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カラダごと茹であげられそうな電話掛け最後の一言だけ覚えてる

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うだる夏グラスの氷一息に煽れば空は目に飛び込んで

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