行雲流水 破調編

一人夜は 月の欠片が 眼に沁みる 遠くで汽笛 枕に沁みて 127

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澄水

蟋蟀に鳴かれてばかり一人寝の布団で月を待っている夜

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澄水

柿実る赤さを夕日照らされて一夏分の甘さ頂く

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恋子

あやとりを楽しむように恋綴り一つの文字がこんな彩にも

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椛 幸紀

美しいと思うものだけ一心に集めた筈のがらくたの山

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サルトビ

相棒の 妻去り子等を 育てしが 仕事一筋 信念の人

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平見翠玉

兄弟国の戦火止まずラジオから地球は一つ歌流れ

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行雲流水 破調編

泣かれても 本当のこと 言えなくて 風に抱かれて 今でも一人 6-122

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カササギ

風立ちぬ窓一枚の隔りは令和五年のサナトリウムに

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サルトビ

高齢化 一人で生きる 人達は 何を頼りに 生きて行くのか

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