麻衣

さよならを告げた海辺に置いてきた心の一部がたまに痛くて

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ケタクマの父

一時間 歩いて来たよ 清洲城   五条川(ごじょう)の桜に 疲れ癒やされ

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澄水

大切な事は小声で語られる三十一文字に心を込めて

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澄水

山桜山に色取り一番に枯木に花を咲かせているか

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澄水

山路来て峠の桜咲きにけり唯一本の姿凛凜しく

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澄水

早起きは三文などの得じゃない桜桜を一人占めして

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澄水

誰一人分かる人など居なくても我一人行く犀の角なり

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澄水

誰一人分かる人など居なくても我一人行く際

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澄水

我は咲く砂漠凍土に荒地にも蒔かれた種の花一つだけ

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恋子

酒酌むに破れ茶碗は寒かろう恋でも一つ恵んでやろか

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