澄水 一
澄水
澄水 水溜まり一粒の雨落ちたれば輪紋広がる波がうまれる
澄水 風が吹く春一番かベランダで日向ぼこする雀啼くなり
あんだんて★ ☔雨の日は いつもと違う 音がする 草木がホッと 一息つく音
猫まんま 菜種梅雨 一羽の鳩が窓の外 眺めてゆるり土曜日の朝
神崎七瀬 触れると溶けて消えて口づけると一瞬の甘さ君はわたあめ
ふくすけ お気に入り 鍋のセットが消えており一瞬あせる あぁ春だから
タンカ(Tanka)-修一 この一瞬(とき)の 心の動き 伝えたい 拙い短歌 浮かばぬ言葉
茜色の空 手鏡で ライト明るく 歯科みたく 一本一本を みがいて終る
澄水 